カテゴリ:政治に関して
日経新聞より
この記事のポイント】 ・政府は2023年度から省庁全体で安全保障関係費の予算枠を作る ・台湾有事などに備えた防衛力強化の取り組み、米国の要求にも応える ・港湾やサイバー関連など想定、欧米型の国防費の作り方に近づける 政府は2023年度から各府省庁の安全保障に関係する費用を合算する「国防関係予算」の枠組みをつくる検討に入った。防衛省以外が所管するインフラ整備や宇宙・サイバーの関連費、科学技術研究費といった項目の算入を念頭に置く。台湾有事などで想定される事態に省庁横断で備える体制にする。 日本は中国やロシア、北朝鮮に囲まれ安保環境の厳しさが増す。米国からも防衛力の強化を求められている。防衛装備の整備に偏りがちだった予算を国防に関する概念を広くとる米欧型へ近づけ、縦割りを排した省庁横断の仕組みで安保政策の実効性を高める。 日本の防衛費は防衛省が所管する予算を指し、他省庁の費用を含まない。1976年に国民総生産(GNP)比1%を超えないと閣議決定し、米欧よりも狭い範囲にとどめてきた経緯がある。87年度予算で制限を撤廃した後も変わっていない。 台湾有事では民間の空港・港湾を自衛隊や米軍が使う可能性がある。邦人退避の拠点としても活用し得る。こうした重要インフラを整備する予算は国土交通省の公共事業費などでまかなうが、安保とは関係が薄い扱いだ。 現代戦で不可欠なドローンやサイバーは軍民両用(デュアルユース)技術として研究を支援する必要がある。経済産業省や内閣府が持つ助成予算も安保に結びつくことは少ない。政府は新たな予算枠を通して全府省庁が防衛力強化に取り組みやすくなると期待する。 岸田文雄首相は5月、バイデン米大統領に防衛費の「相当な増額」を約束した。自民党は5年以内に国内総生産(GDP)比2%以上も念頭に増やすよう要求する。22年度当初予算はGDP比1%の5.4兆円で、2%にするには単純計算で年に1兆円ずつ増やさなければならない。 政府内には防衛省単独の予算を積み上げるより他省庁の経費も含めて計算した方が予算膨張を防げるとの狙いがある。一方で自民党には枠組みを他省庁に広げると防衛省の必要予算が抑制されかねないとの懸念がある。 各省庁が安保名目なら予算を確保できると便乗した要求をする恐れもある。政府は年末に国家安保戦略などを改定するのに併せ、国防関係予算の項目と位置づけるにふさわしい範囲を詰める。インフラや科学技術研究のほか海上保安庁の経費などを入れる案がある。 米欧は安保関係の予算に幅広い項目を入れている。米国の国防予算は国防総省が計上する経費以外にエネルギー省の核兵器関連費などを含む。このうち軍の運用に直接関係しにくい研究開発費の割合が15%に上る。 北大西洋条約機構(NATO)は沿岸警備隊や国連平和維持活動(PKO)関係費などを国防費と定める。日本は海保は国交省、PKOは外務省や内閣府の予算で防衛費に入れていない。 政府は9月下旬に初会合を開く防衛費増や財源に関する有識者会議で新たな予算枠組みについて議論する方針だ。安保にかかわる項目を洗い出し、所管省庁は変えないまま関係予算を足し合わせる方法を検討する。 -------------------------私の意見---------------------- ロシアのウクライナ侵攻で世界の安全保障の概念が変化したわけだから、日本だけがお花畑というわけにはいかない。安倍さんの国葬開催賛否で最早揉めている場合ではない。習近平は明快に台湾併合を宣言しているわけだから、隣接する我が国においては備えるしかない。 私は台湾人を守る義務が日本国にはあると思う。50年間統治しその後第二次世界大戦で戦った相手蒋介石率いる中国国民党に負け、その国民党が台湾に逃れて中華民国を樹立したわけだ。 日本国と中華民国との間の平和条約 - Wikipedia 日華平和条約で蒋介石政権は対日賠償を放棄した。また蒋介石が日本分割統治案に強く反対したと言われている。一度は敵になった蒋介石ではあるが、日本に留学もしており、日本人の持つ義理や人情を良く理解していたと言われている。 何かあれば歴史問題を引っ張り出す、中国共産党政権・韓国・北朝鮮とは雲泥の差があるし、先の大戦では台湾人日本兵が多く戦士し、靖国神社に祀られている。その数は26000人である。 日本のために戦い尊い命を落とした台湾人がいて、靖国神社に祀られていることを私達日本人は忘れてはならないと思う。だから李登輝さんは靖国神社に参拝したわけだ。 もし中国共産党政権が台湾を攻撃したならば、日本は台湾を守る義務が私はあると思う。そして日本は台湾難民を保護する必要もある。まさに備えあれば憂いなしだ、沖縄の知事玉城さんも是非とも台湾有事のシミュレーションに向けて胸襟を開いて政府と話し合ってほしいと私は願う。 台湾有事は沖縄県の有事になるのだ。私は普天間基地の移設先は辺野古ではなく、尖閣諸島への移設だと強く主張する。海を埋め立てるより、陸地それも無人島の尖閣諸島に米軍基地をだ、それが台湾の安全保障と日本の安全保障になると思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.09.14 08:25:43
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