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カテゴリ:日本
社会の風潮は、ある方向にぶれると、程度の違いはあれ、その後必ず揺り戻しがある。現在の風潮はどんなものかと思いを巡らしていたら、今年2月の「社会意識に関する世論調査」結果が内閣府から発表されていた。
そして、意外なことに気付いた。 日本全体が豊かになり個人の生活を楽しむゆとりにも恵まれれば、個人志向が社会志向を凌駕して不思議はない。実際、昭和47年、61年、62年には、「個人生活の充実をもっと重視すべきだ」という意見が、「国や社会のことにもっと目を向けるべきだ」という意見を上回っていた。 ところが、昭和63年以降は社会志向派の方が断然多い。今年は社会志向派が45.7%、個人志向派が31.5%で、15%近くも開きがある。社会志向派は、小さな市町村より大都市や中都市で多いようだ。 社会への貢献意識はどうだろう。 「日頃、社会の一員として、何か社会のために役立ちたいと思っている」人は59.1%いるが、「あまり考えていない」人は36.7%とある。昭和60年を境にして社会貢献派は一貫して優勢で、平成3年以降、両派の乖離幅はほぼ安定している。 他にも、「個人の利益」重視派と「国民全体の利益」重視派の比較、日本の明るいイメージと暗いイメージについでなど、おもしろい調査もある。 コップに水が半分入っていたら、「半分もある」と見る人もいれば、「半分しかない」と見る人もいる。社会意識調査も同じことが言えるが、しかしなかなか日本も捨てたものではないではないか。 @@@@@@@ ところで、世の中にアンケート調査はたくさんあるが、国勢調査は別にして、私は95年にパソコンを買った際に売り場で聞かれた以外に、この種の調査を受けた経験がない。大体そんなものなのか、それとも自分は無作為に抽出されない人間なのか。 などと思いを巡らせてみたものの、海外に住んでいたらアンケート調査を受ける訳もないことに気付いた。 なんて間抜けな話。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
興味深いデーターですね。
アンケート調査の種類はさまざまですが、拙宅もたまに電話の自動音声や肉声、文書によるアンケート調査を受けます。先日は、肉声でのアンケート調査だったのですが、対象となる年齢層では無かったため、回答できませんでしたが、半面、きちんと調査しているという印象をもちました。 (Aug 18, 2005 12:24:33 AM)
このまえ、会社における社員旅行の減少と、
会社での人間関係のメンタル相談の増加の、グラフを見て、これって因果関係がるのかなって、考えていました。 社会風潮の変化の背景を読み解くのは、難しい。 (Aug 18, 2005 01:15:00 AM)
ほわいとさん
>興味深いデーターですね。 > >アンケート調査の種類はさまざまですが、拙宅もたまに電話の自動音声や肉声、文書によるアンケート調査を受けます。先日は、肉声でのアンケート調査だったのですが、対象となる年齢層では無かったため、回答できませんでしたが、半面、きちんと調査しているという印象をもちました。 ----- 一度で十分ですが、調査を受けてみたいです。年齢層の他に、性別とか所得層とか出身地とかも聞かれるのでしょうか。 (Aug 18, 2005 03:34:09 PM)
アトムおじさんさん
>このまえ、会社における社員旅行の減少と、 >会社での人間関係のメンタル相談の増加の、グラフを見て、これって因果関係がるのかなって、考えていました。 >社会風潮の変化の背景を読み解くのは、難しい。 ----- う~ん。 社員旅行が減ったからメンタル相談が増えるとは思えないので、メンタル相談を増やす原因が、社員旅行を減らしたのでしょうね。 社員旅行に限らず、仕事後の付き合いも非常に減りましたね。少数の仲良しグループだけで固まって。なぜなのかずっと考えています。 (Aug 18, 2005 03:39:11 PM) |