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2006.05.11
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今年もお正月が明けて確定申告も何とか乗り切ったと思っていたのもつかの間、もうGWも終わってしまいました。

例年この時期は3月決算の作業が入るので休みは取りずらかったのですが、今年はそこに加えて相続税申告の仕事が重なり、あれよあれよという間に仕事で日程が埋まってしまいました。

でもそこは一応2児の父親、何とか1日は家族サービスの時間を取り、家族で映画を見てきました。

映画を見るのはほんとに久しぶりでしたが、子供が小学校低学年のため大人が楽しめる恋愛もの等は見られるわけもなく、「小さき勇者たち~ガメラ」を見てきました。

「ガメラ」というと私や私よりちょっと年上の方々は「懐かしい~」と思われるのではないでしょうか。

そう、あの大きな亀が火を噴いたり空を飛んだりした怪獣、ガメラです。

ガメラをご存知でないという方のために少し書きますと、1965年に第1作が公開され、1985年までの昭和の時代に合計8作が公開されたそうです(ギャオスとかギロンとか見た記憶があります)。

その後平成に入ってから3作公開され(残念ながら私は3本とも見ていませんねえ)、今回平成に入ってからの第4作目ということらしいです。

この間配給会社は大映、徳間、角川と変遷しているようでした。

怪獣映画と言えばゴジラが有名ですが、こっちのガメラも懐かしいですねえ。

しかし今になって考えると、どうすれば亀が火を噴いたり空を飛んだりできるんでしょうか?相当無理な設定でしたね。!?

それでも当時は怪獣百科事典とかなんとかいう解説本を読んでは、「そうなんだあ」と素直に納得してたんです。

ゴジラの成功に刺激されて、映画各社がこぞっていろいろな怪獣ものを製作したらしいのですが、ゴジラ・ガメラの他にもガッパとかありませんでしたっけ?

で、この平成に入ってからの第4作目である「小さき勇者たち~ガメラ」ですが、怪獣が大暴れするっていう大人が期待しがちな怪獣映画ではなく、どちらかと言うと主人公を中心とした子供達(人間!)の成長とか子供達が持っているひたむきさ・純粋さや友情や生命の大切さを前面に出した作品だったようです(製作者側もそのようにコメントしてました)。

そもそもこのGWにこの映画を見ようと決めたのは、公式HPで見た予告編に私がぐっと来て、うるうるっとなってしまったためでした。

「もうこれは子供達に見せるしかない!!」と勝手に一人で盛り上がり、「せっかく映画見に行くのに、何で怪獣なの???」とむずかる嫁さんを説得し、慣れないパソコンと格闘して座席のインターネット予約までして出かけていきました。

行ったのは入間市にある映画館でしたが、あんなに苦労して座席予約までしたのに、ガメラだけにガメラガメラ、いやガラガラ・・・。

200席ちょっとの空間に私達家族4人を入れて20人前後。

「貴方の苦労は空振りが多いわよネ」怒ってると、到着早々ガメラならぬ嫁さんの攻撃。

まあ、周囲をまったく気にせず映画を見られるなんて、贅沢と言えば聞こえがいいでしょうか。

内容は良く言えば製作者の意図した通り、子供達にわかりやすく成長とか純粋さ、友情や生命の大切さを伝えてくれたなあというものでしたが、怪獣同士の激しい戦闘シーンを期待していたウルトラマン世代の父親にはちょっと物足りないものがありました。

それに生まれたてのガメラが小さくてかわいらしいのも笑えました。

ただそもそも公式HPで見た予告編もそのように出来上がっていましたし、それにぐっと来て、うるうるっとなってしまったため見に行くことにしたのですから、不満はありませんでした。

そして予定通りうるうるを通り越して泣かせてもらいました泣き笑い(気付かれると父親の威厳が失われそうだったので、大泣きはしませんでしたが)。

小学2年の娘は後半ひっくひっく言って泣いていたので、見せてあげたかったスマイル父親の気持ちを少しは感じてくれたのでしょう。

4年生の息子も主人公の少年の設定年齢と近かったこともあり、前席の背もたれまで身を乗り出して、なおかつ首をもっと前まで出して見てくれていました(ああ、ガラガラで良かった。映画館さん申し訳ない。)。

見終わった後、大人になって、子供達が見せてくれたあんな純粋さやひたむきさを忘れてしまっているような気がしました。

最近あんなにがむしゃらになったことって、ないなあ。赤ハート赤ハート

それに最近世間ではやたら殺人やら自殺やらが多く、生命の重さがわからなくなってしまいがちですが、「死んじゃうなんて許さないぞ」と泣きながらガメラに叫ぶ少年の声を聞いて、決して名台詞とは言えない台詞、名演技とは言えない演技でしたが、改めて生命の重さを考えさせられました。

そんなに複雑に考えなくても、個人的には十分(韓流ドラマ以上に)泣かせてもらえた作品でした(こてこてにわかりやすいので、名作よりもこういうB級映画に弱いんです)。

たまに泣くと精神衛生上もいいのではないでしたっけ?

勝手な思い違いでしたかねえ?

おいおい、あんな子供向け映画でそこまで泣くか?それも韓流ドラマ以上になんて書くと、世の女性から抗議が殺到しちゃうぞ、とご心配の貴兄・貴女。

ご安心ください。嫁さんから「やっぱり怪獣ものは怪獣ものようねえ。これなら貴方と子供達だけで見に行けば良かったじゃない。私は海猿見たかったなあ。」ときつ~い攻撃を、当日だけでなく、今もって受け続けてます。


「ガメラ、助けてえ~!!!!!!」!!
ダメだ、ガメラは子供の味方だった・・・。




田中 大貴





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Last updated  2006.05.11 08:25:43
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