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中学校2年生の娘から、つぎのような、夏休みの宿題をもらいました。
職業インタビュー ☆ お話をうかがった方の職業 公認会計士・税理士 ☆ お話をうかがった方との関係 父親 <今の仕事について> 1. どんなお仕事ですか。仕事内容を教えてください。 公認会計士として、会社が作成する決算書(1年間の経営成績を示した損益計算書や決算時点での財産や負債を示した貸借対照表など)に誤りがないか、記載漏れがないかなどのチェックをします。 税理士として、税務署へ提出する税金の申告書を作成します。 以上が主な仕事ですが、会社や個人にまつわる様々な相談に乗っています。 2. なぜこの仕事を選んだのですか。 入学した大学が、商学部・会計学科というところで、友人・知人の多くがこの資格を目指していたこと。 ゼミで指導していただいた先生が、月曜日から金曜日を公認会計士として、実務を行い、土曜日に大学で講義をしていた方で、自然とこの業界を身近に感じていたこと。 まぁ、大きな声では言えないけれど、良い仲間に巡り合えて、自然と進んだ感じです。 3. いつ頃から、この仕事につきたいと思いましたか。そのために頑張ったことは何ですか。 公認会計士になるには、試験に受からなければならないのですが、大学4年までは、大学の授業内容と公認会計士の試験内容が重複していましたので、そんなに意識はしていませんでした。 しかし、大学4年の夏に2度目の受験に失敗し、就職すべきか浪人すべきか悩んだ時にこの仕事に就く決意をし、就職活動は一切せず受験勉強に専念しました。 おそらく学生時代で、一番勉強をした2年間だったと思います。 4. この仕事の魅力は何ですか。 一言で言うならば、普通の人では経験出来ないことを経験できるということです。 たとえば、トヨタやホンダといった大企業から、ベンチャー企業、さらにこれから会社を興そうとしている人まで、さまざまな人とかかわった仕事ができます。 5. たいへんなこと・苦労することは何ですか。 職業上、知りえた情報を他人に話すことは厳禁とされています。たとえ、配偶者でも子どもでも、とにかく他人には話せません。 また、4のとおり、さまざまな経験をさせていただいていますので、あらゆる種類の質問や相談を持ち込まれます。 以上から、持ち込まれた質問や相談には自分一人で、答えを出さなければならない場合が多いので、ストレスを抱え込みやすいです。 6. この仕事に求められる資質は何ですか。 まずは、人の話を聞くことでしょう。自分の意見を言う前に相手の話を聞くことから始めなくてはなりません。 ところが、往々にして相手の言っていることは間違っていたり、ポイントがズレていることが多いので、次に相手を説得できる力が求められます。 さらに、複数に人間と話しているときには、話をまとめ上げる力も要求されます。 最後に以上を、明るく実践できる力が必要です。 7. この仕事をめざしている中学生にアドバイスをお願いします。 資格を必要としている仕事は、資格を得ることが最終目標のように考えられがちですが、資格は、東京ディズニーランドの入場券のようなものです。 たとえば、弁護士という資格を取れば弁護士業界へは入れますが、その業界で、活躍できるとは限りません。 やはり、最後に重要になるものは、やはり人間力でしょう。 人間力を身につけるには愚直(愚かなほど真直ぐに)に勉強するしかありません。 かっこは悪いかもしれませんが、日々の勉強を大切にするしかないでしょう。 一生懸命やれば、見えてくるものがあります。 見えないうちは一所懸命やってないと考え、頑張ってください。 <中学時代について> 1. 中学校生活で、いちばん思い出に残っていることは何ですか。 部活で、3年間バスケットをやっていたこと。 2. 中学時代に好きだった(夢中になった)こと・ものは何ですか。 バスケットとフォークソング 3. 中学生の頃、なりたかった職業は何ですか。その理由も教えて下さい。 パイロット 飛行場の滑走路の真下で、生まれて育ったため、飛行機にはずっと憧れをもっていたため。 4. 中学時代にやっていてよかった(またはやっておけばよかった)と思うことは何ですか。 バスケットをやっていたおかげで、体力は付いたと思います。 やっておけばよかったと思うのは、旅行のようないろいろな所へ行くことです。 5. 今、中学の自分にアドバイスするとしたらどんなことですか。 積極的にやっていたとは思いますが、もっともっと積極的にやったら、その後の人生がもっと違ったものになったのではと言いたいです。 次の文章は、私が小学校の役員の時に父兄宛に書いた文章ですが、君も「インタビュ-の番外編」として読んでください。 みんさん、ありとキリギリスのお話は、有名ですね、これはその続きです。 1.その後のアリとキリギリス アリさんから食べ物を分けてもらえなかったキリギリスさんは、一人、部屋の中でうずくまっていました。 「このままでは、死んでしまうかもしれない。一度断られたくらいで落ち込んでいてもしょうがない。よし、もう一度だけアリさんに頼んでみよう。一生懸命頼めばありさんだってわかってくれるさ。そうと決まればすぐ出発だ。」 こうしてキリギリスさんは、もう一度アリさんの家を目指しました。昆虫街道わきのスピ-カ-からは、ジングルベルや冬が来る前になどの音楽が鳴り響き、師走ム-ドを盛り上げていました。 そんな中、キリギリスさんは、後悔と恥ずかしさで、顔をふせて進んでいました。 「夏に頑張って働いていれば、僕にもクリスマスが来たのに。もう一度恥を忍んでアリさんにお願いに行く自分はなんてだめな男なんだろう。でも、おなかがすいて、どうしようもないんだ。」 アリさんの家の前まで来たキリギリスさんですが、また断られたときのことを考えると、なかなか家のチャイムが押せません。 ぐずぐずしているうちに、あたりは暗くなってきました。しかしアリさんの家には明かりが灯る気配がしません。それどころか誰もいないようです。 「変だな、あの働き者のアリさんがクリスマス休暇を取るわけないし、どうしたのだろう。そうだ、窓からのぞいてみよう。」 窓からのぞいたキリギリスさんの見たものは、なんと、床に倒れているアリさんたちでした。ドアを蹴飛ばして中に入ったキリギリスさんは、アリさんを抱きかかえながら叫びました。 「アリ男くん!!アリ子ちゃん!!アリ之輔くん!!・ ・ ・ ・ ・ ・ ・誰か生きているものはいないのか。だれか返事をしてくれよ。」 キリギリスさんの願いもむなしくだれも返事をしません。騒ぎを聞きつけたまわりの方々が救急車を呼びました。 キリギリスさんは、何がなんだかわからなくなってその場に座り込んでしまいました。しばらくすると警察の方が戻ってきて説明してくれました。 「キリギリスさん。アリさんの死因は、働きすぎによる過労死でした。この家の家族は全員死亡してしまったので、よろしかったらキリギリスさんあなたが、アリさんたちを供養してくれませんか。なにせ、アリさんたちは、近所付き合いをする時間も惜しんで働いていましたので、知り合いは、あなた、キリギリスさんしかいないようです。でもなんとさびしい人生なのでしょうか。」 こうして、キリギリスさんは、アリさんたちの供養をしながら、アリさんの残してくれた家と食べ物で、冬を乗り切ることができました。 メデタシめでたし。 2.その後のアリとキリギリス(パ-ト2) 春を迎えるころになると、アリさんの食糧倉庫も空に近くなりました。そこでキリギリスさんは悟ったのです。 「一度は神様が見方をしてくれたけれど、きっと今年からはそううまくは行かないぞ。今年の夏は、食べ物を貯えるぞ。」 こうして、キリギリスさんは、自立した昆虫に成長したのでした。 3.世の中の変化と小学校 1.のアリとキリギリスはバブル期に、はやった話しです。2.のアリとキリギリスは、アメリカの小学1年生がならう結末です。 「アメリカでは、キリギリスさんは冬になってもアリさんに食べ物を求めたりせず、食べ物を貯えておかなかったことを後悔し、今度は準備しようと誓いを立てました。」と習うそうです。 バブル期を挟んで、今、日本は電車型社会からくるま型社会へと大きく変化しはじめました。 4.電車型社会 この時代では、電車に乗りさえすれば、運転手さんが目的地まで安全・確実に乗せていってくれました。 そこで、一番重要なことは、切符を手に入れることにありました。また、競争の本質は「人より早く」でした。 東京大学発、大蔵省行きの電車を頂点に、受験勉強に勝ち抜けば、安定した生活が待っていると教えられてきました。 このような時代背景のもとで、教育は、画一的・相対的に行われていました。具体的には、偏差値教育に代表される競争原理のもとで、他人と順番を競う形の教育が施されてきました。 現在子を持つ親の多くは、このような教育を受けてきたのではないでしょうか。 5.くるま型社会 終身雇用や年功序列が崩れ、よりどころは自分だけと言う社会が、すぐそこまで迫っています。これをくるま型社会と呼んでいる人もいます。 特徴は、自分で目的地を決めて自分で、安全を確保しながら車を進める点にあります。競争の本質も「他人に勝つ」から「自分に勝つ」へ変化しています。 すなわち、自分は何ができるのか、自分は何がしたいのかと言った自分さがしが必要になります。 このような時代になりますと、主体は生徒と保護者で、教育はサポ-ト役へと変化します。他の生徒と競争してもなんの意味もありません。 なぜなら、競争していると思っていた相手が3日後に左折して、違う道に行ってしまうかもしれないからです。 さてさて、娘からはどんな反応が返ってくるやら 清水善規 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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