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2008.10.15
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私も、韓国旅行に参加しました。

朝から晩まで、多彩なツア-・ソウル散策・ショッピング等々本当に充実した旅行でした。

韓国のことをあまりにも知らない私は、「中・高校生のための朝鮮・韓国の歴史」という本を調達して、旅行前に読破しようと意気込んだのですが達成しないまま当日を迎えてしまいました。

本に記載された漢字のルビは小さくて、高句麗、新羅、百済は(コグリョ・シルラ・ペクチェ)といった具合で地名や人名は大変読みにくく、すぐに眠くなってしまったのもページが進まなかった理由の一つです。

(私は、地理・歴史は大嫌いでした)

それでもガイドさんの話は、僅かしか読んでいない本の内容に時折触れて、ひとりうなずいた時もありました。

韓国にいる間に何とか本の続きを読もうとしたのですが、夜まで楽しいことが盛り沢山で、爆睡するのみでした。

今度は、旅行で見てきたことを思い出しながら続きを読んでいこうと思います。

不思議なことに、実際に韓国を見てから本を読むほうが、ずっと面白く興味深くなっています。

3日目のフリ-タイムでは、板門店のツア-に参加しました。

パスポ-トを提示して非武装地帯に入り、さらに進んで南北朝鮮の唯一の接点としての会議場に入室しました。

この板門店の会議場の中心にテーブルが置かれ、さらにその真ん中に左右対のマイクがあります。

このマイクを結んだ線(配線も)が境界線となっています。   

この建物の中だけ、訪問者が境界線を越えることができ建物外部には幅15センチの石の境界線があります。

会議場を中心として、韓国側の展望台と北朝鮮の建物は接近しており、展望台から北朝鮮の兵士が観光客(こちら側)を双眼鏡で監視しているのがわかります。

写真撮影は厳しく制限され、指をさす、笑う(北朝鮮を侮辱するとみられる)、ハンカチの利用等の行動や持ち物(持ち方)、服装までも制限され、事前に何度も厳しくチェックされました。

また、万が一には負傷や死亡の恐れがあることに対しての誓約書にサインするなど異常な緊張感がありました。

初めて一緒になる人たちの寄せ集めでのツア-で、25人程が1グル-プとなっての行動でした。

会議場から退出する際も後ろから「絶対に振り向くな」と注意され、このグル-プ内すべての人の行動が守れなかったら・・と一瞬背中に恐怖を感じ早く安全な建物に入りたいと思いました。

非武装地帯の中には今もいろんな地雷があり、舗装された安全なところ以外は歩行禁止です。

南北朝鮮には、お互いの家族が交差して在住している人たちも多く、相手の国を憎むばかりでない発言を聞きました。

肉親・広くは同じ民族同士が分断されてしまったことの悲しさ、休戦がいつ解除されるかわからない恐怖(だいぶ可能性は減ったとのこと)を、肌で感じた数時間でした。

韓国の人の「日本人は平和ボケして恥ずかしいと言った観光客がいたけれど、平和であるということが私たちにはうらやましい。」「南北問題はイデオロギ-の対立ですからね。」という発言はとても胸に響きました。

ほんの小さな幸せしか願っていないのに、それを叶えることができないことの切なさや心の奥底にある悲しみに少しだけ触れることができたように思いました。

旅行中は、観て、聞いて、食べて、はめをはずして・・・ 

体力の限り楽しみ、こんなに内容の濃い楽しい旅行は久しぶりでした。

一緒に同行させていただい皆さん、ご迷惑、失礼も多々あったかと思いますが、どうかそこは水に流していただき 本当にありがとうございました。



清水七都子





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Last updated  2008.10.15 08:23:04
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