|
カテゴリ:カテゴリ未分類
内閣府が発表した10月~12月の国内総生産(GDP)成長率が前期比年率12.7%減という発表を聞いて、あらためて景気後退を実感しています。
アメリカが3.8%減、ユーロ圏5.7%減と比べて、桁違いに悪い数字です。 原因をつくったアメリカより日本経済の景気後退が酷い状態というのは、納得できない感じがしますが、 世界的な景気後退(良いものを造っても買う人がいなければどうしようもない)と急激な円高(正に往復ビンタ)で特に自動車産業が苦しんでいます。 その筆頭がトヨタ自動車ですが、1兆円を超す利益を出していた企業があっという間に赤字会社に転落するとは想像もつきませんでした。 先日、トヨタ自動車は6,000人のリストラを発表しましが、財務内容を見ると内部留保利益は13兆円にもなります。 6,000人の年間所得を1人当たり200万円と仮定した場合、全員でも120億円で内部留保利益の0.1%にすぎません。 日本の最高企業にしては、あまりにも冷たい所業のような気がします。 企業は人の集合体です。 従業員は機械ではないですし、企業はその人達の生活、人生に対して重い責任を背負っているのではないでしょうか。 ところで、皆さんは、日本理化学工業という会社をご存じでしょうか。 最近テレビ等で話題になった資本金2,000万円の小さな会社ですが、何とこの会社の従業員の約70%が知的障害者なのです。 この会社の社長が言っていた言葉に非常に感銘を受けました。 その言葉とは、人間にとって究極の幸せは、 1.愛されることの幸せ、 2.褒められることの幸せ、 3.人に役立つことの幸せ、 4.人に必要とされる幸せ の4つで、そのうち3つが働くことにより得られる、というのです。 その為、只でさえ就業の機会が少ない知的障害者にその人生の幸せをつかんでもらいたいという思いで必死に経営をやってきたそうです。 企業規模の違いにより経営戦略が違ってくるのは仕方がないことかも知れませんが、日本一の大企業トヨタのドライな経営姿勢と比べ、 暖かい経営姿勢は、いまの日本にとって一番必要なことのような気がします。 森健二でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.18 08:29:55
コメント(0) | コメントを書く |