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元日本代表監督イビチャ・オシムが言っていた。
「私にとって、サッカーは人生そのものだ。人生からは逃げられない。」 「ボスニアは1つ」 W杯 参加32チーム中で唯一の初出場国 ボスニア・ヘルツェゴビナだ。 旧ユーゴ崩壊により 血で血を洗う内戦を繰り広げ、死者20万人、難民・避難民250万人以上を出していた。 イスラム教徒のムスリム人と セルビア正教徒のセルビア人、カトリック教徒のクロアチア人。 民族主義の記憶を呼び覚ましてしまった。 ボスニア・サッカー連盟は民族ごとに3つに分裂していて、国際試合の参加が出来なかったが、オシムが「正常化委員長」に就任し1つにまとめあげ問題を解決していた。 サッカーだけが民族や宗教の壁を取り除いてくれていた。 世界の視線が集まる4年に一度のワールドカップ。 GDP第3位の経済大国 日本。 1次リーグ相手の コロンビアとギリシャはGDPで30位と44位だ。 コートジボワールは98位なのだ。 優勝候補 メッシを拝するアルゼンチンはデフォルトの危機という。 強豪国の雇用環境も決してよくない。 スペイン ポルトガル クロアチア ベルギー 失業率が非常に高い、 ボスニアは とても 貧しい国だ。 だけど 国民は 一つの ボールに熱い視線を送る。 サッカーは 経済力と代表チームの強さは イコールではないということだ。 オリンピックは GDP1位と2位の国が 金メダルを独占している。 GDP3位の 国は 金メダルには 届かないけれどね。 GDPが上位の国しか メダルが取れていないのだ。 何度も 同じ国歌が流れてくると 感動よりも またか と ウンザリしてくる。 黄金のトロフィーを巡って、人々は なぜこうも熱狂するのだろうか。 サッカーの試合レベルだけを 観れば 欧州サッカーリーグの方が はるかに上だ。 だって 世界中から スーパースターが お金を求めて 集まってくるのだから。 だけど ワールドカップは 国の代表として ボールを追いかけ ゴールをめざす。 因縁が渦巻く 歴史がある。 複雑に絡み合う 掟もある。 なんで この国が フランス語なの スペイン語なの ポルトガル語なのか どうして 英語を話すのか。 自然とナショナリズムを奮い立たせる環境がそこにあるのだ。 だから ワールドカップサッカーは 面白い。 もう少し サッカーの宴を 楽しませていただこう。 もっと 前に もっと シンプルに。・・・・・・・・・・・ オシムは 言っていた 「サポーターの皆さんに分かってほしいのは、サッカーというのは人生と同じであって、必ずしも自分の思った方向に物事が動くとはかぎらない。勝つこともあれば負けることもあるのだ。勝ちだけを望むサポーターであってほしくない。」 「サッカーというものは紙に書いてすべてを説明できるものではない。いろいろな 情報やビジョン、アイデアがあり、それらが全部混ざって成り立っているものだ。」 「サッカーは戦争ではない。政治がスポーツに悪影響を及ぼさないことを、強く願う。」 「ボスニアに花が咲いた。私は自分の人生に失望した。あちこちで花は彼女のように香るが、私は溜息をついている」 22日 ボスニア・ヘルツェゴビナは グループステージ敗退が 決まった。 負けて 泣いている 国があるのに 負けても 渋谷でハイタッチしているサポーターには情けなくなり。 負けても ブラジルのスタジアムでゴミを拾うサポーターには嬉しくなった。 オリンピックに国の運命を賭ける人はいないけれど サッカーに人生を賭けるサポーターが世界にいることをワールドカップは 教えてくれた。 サッカーは 奥が深い。 安西節雄 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.06.24 08:24:16
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