この度の西日本での豪雨災害被災者の方々に
心よりお見舞い申し上げますとともに、
連日の猛暑にへこたれていらっしゃる方々には暑中お見舞い申し上げます。
豪雨災害と猛暑で、すっかり6月にサッカーワールドカップがあったことも
忘れかけてしまいそうですね。
さて、日本中が(第三戦ではポーランドに敗れてしまいましたが)
決勝トーナメント進出を決めた、まさにその夜。
サッカーとはまったく関係なく、仕事のお付き合いでお誘いいただき、
男女混合7人チームで人生初の女子プロレス観戦に行ってきました。
自分にとって女子プロレスと言うと、
マッハ文朱、ビューティーペアくらいしか名前が浮かびません
(それにしても我ながら古いなあ・・・)。
初めて目の前で生の試合を見ましたが、
思っていた以上に動きの激しいスポーツでした。
相撲は数分で勝負が決まってしまいますが、
こちらは短くて20分弱、長いと30分間ビッチリと戦っています。
リングの端から端に走り回って、
ロープを使って跳ね返ったり跳ね返されたり、
リングポストの上に登ってそこからジャンプでキックをしたり、
押さえこんだり、抱え込んで投げると思えば投げ返したりと、
いやはや激しいこと激しいこと。
最初から最後まですっと動きっぱなしですよ。
選手も、まさに「プロレスラー!」「ゴツイ!」
っていう選手ももちろんいますが、
えっ?こんなかわいい顔しているのに・・・という選手もけっこういましたよ。
その中でも、その日一番人気のSareeeさんが
これなら一番人気も納得だわというかわいさでした。
どの選手にもファンの方がいて熱心に応援しておられましたけど、
Sareeeさんは段違いでファンの数が違いました。
何しろ前知識ゼロで観戦に行きましたから、
既にトップスターなのか売出し中なのかはわからないのですが、
たしかにかわいい方でした。
そんなSareeeさんよりもビックリしたのが、
ジャガー横田さんが現役で出場したことです。
いやあ自分よりも年上なのに、あの動き回りようったら、もう脱帽です。
同じく懐かしのアジャコングさんと対戦していましたが、
場外乱闘も含めてすごく盛り上がりましたねえ。
60分一本勝負というメインイベントだったのですが・・・
さすがに二人の年齢からでしょうか、
10分ちょいで試合は終わってしまいました(笑)。
たまたま選手が入退場する花道沿いの席だったので、
入退場時にはまじかにジャガー横田さんを見ることができました。
そして全試合終了後のイベントも終わり、この日最も感動したシーンが。
青野敬子さんという選手が、
この日の試合後にリング上で今年10月での現役引退を発表しました。
観客が退場をし始めた会場で、
青野さんがご家族の方か親戚の方かわかりませんが、
お話ししていらっしゃいました。
そうしたら、青野さん本人のお子さんなのか親戚のお子さんなのかわかりませんが、小学生低学年くらいの男の子が突然泣き始めてしまったのです。
青野さんが抱っこしてあげたのですが、ずっとしがみついて泣いていました。
きっと現役引退発表という重大なけじめだったということを知って、
ほっとしたのか何なのか、
その子自身もわからない感情で、
試合の終わった後に泣き出してしまったんでしょう。
青野さんは、ずっとやさしく抱っこしてあげていました。
少し離れたところでそれを眺めていた、
歳とって涙もろくなってしまっている私達チーム一同は、
すごく暖かい気持ちをもらってウルウルしながら会場を後にしました。
サッカー選手もプロレス選手も、
普段私達は試合の時の彼らしか見ることはできませんが、
試合がない時に彼らを支えている周囲の方々も、
選手達と一緒に戦っているんですね。
田中 大貴