|
テーマ:最近観た映画。(38857)
カテゴリ:映画感想
内容
クリンゴン帝国領海内近くを航行していた連邦の船・USSケルヴィンは、 突如出現した謎の巨大船により危機に陥ってしまう。 交渉のために巨大船に向かった船長に代わり、 ジョージ・カーク(クリス・ヘンズワース)が指揮を執り始める。 が、交渉は決裂し船長は殺されてしまい、 代理の船長となったカークは、退艦を命じるのだった。 800人にも及ぶクルー達を退避させ、脱出を試みようとしたカークであったが、 操舵装置が故障。。。。生き残ったクルーを守るには、 身を挺して守るしかない状態だった。。。。。 そして、USSケルヴィンが、巨大船へ進路を変え、衝突まで残り僅かとなる中。 脱出した身重の妻が出産。。。息子の誕生に喜び、、命名をして散っていく。。。 ジェームズ・タイベリアス・カークと。。。。 内容2 同じ頃。バルカン星。 バルカン星大使サレック(ベン・クロス)と 地球人アマンダ・グレイソン(ウィノナ・ライダー)の間に生まれたスポックは、 多くのバルカン人の子どもからハーフと虐げられ、暮らしていた。 自らの中にある地球人の感情を押し殺し、バルカン人として生き抜くために。 その成績の優秀さからサレックだけでなく、バルカン議会の面々からも スポック(ザッカリー・クイント)はバルカン科学アカデミーへと進学すると 考えられていた。 が、、スポックが選んだのは、宇宙艦隊。。。。。 内容3 時は流れ、アイオワにある宇宙艦隊の造船所近くに、 一人の青年ジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)がいた。 カークは、アカデミーへの審査で優秀な成績を残しながらも進学を拒否。 将来、どのような道に進むか決めかねていた。 ある日のこと。バーでいつものごとく飲んでいると。 近くに一人のアカデミー学生が座る。。。ウフーラ(ゾーイ・サルダナ) ナンパしようとするカークであったが、ほかの学生らに囲まれ大げんか。 そのケンカを止めたのは、カークのことを良く知り、父のジョージを尊敬する、艦隊仕官クリストファー・パイク(ブルース・グリーンウッド)大佐だった。 パイクは言う。 たった12分の船長であったジョージは、800人の人名を救った。 宇宙艦隊に入り、父を超えて見せろ。。。と。 一晩考えた末、カークは決断。アカデミーへ向かう小型艇へと乗り込むのだった。 そこにはウフーラや医師レナード・マッコイ(カール・アーバイン)の姿も。 内容4 3年後。。 アカデミーにおいて解決不能とされる“コバヤシマル”テストを、 なぜかクリアするカーク。 が、テストのプログラムを変更していたことを、テスト制作者から追求される。 その人物こそ。。スポック中佐であった。 問題行動を査問会で追求されるカーク。 しかし、勝ち目のないシナリオはないとつっぱねるのだった。 そんなとき、緊急の連絡が入り、査問会は中断される。 バルカン星からの救難信号だった。 宇宙艦隊は、船を派遣するためにアカデミー学生達も投入。 カークは停学中のため、選抜されない状態。。 だが、親友マッコイの機転により、、強引に乗り込むことに成功。 それは、パイク船長率いる完成間もないUSSエンタープライズだった。 そこには、ウフーラ、スポック、、、 そして、スールー(ジョン・チョウ)チェコフ(アントン・イェルチン)もいた。 内容5 緊急発進したUSSエンタープライズ。 そんななか、バルカン星に発生している異常嵐を聞き、カークは気がつく。 25年前のUSSケルヴィンが遭遇した事件に酷似していることを! その意見を聞いたパイクは、準備を整えつつ、、、 バルカン星目前にワープアウト。。。。 だがすでに、先行していた艦隊は全滅。 バルカン星には宇宙船から伸びる掘削装置により“穴”が開けられていた!! 明らかに、未知のテクノロジー。。。。掘削装置により転送も出来ない。。 そこで、パイク船長は、相手の船のネロ(エリック・バナ)からの命令で、 巨大船に向かうタイミングで、掘削装置の破壊を、カーク、スールーらに命じる。 敬称略 ↑これでも4割くらい。 1966年にジーン・ロッデンベリーにより生み出された“スター・トレック” その、リ・イマジネーション作品である。 “リメイク”ではない。 物語としては、 無鉄砲な地球人の青年カーク と 論理的思考を持つバルカン人スポック この2人が、ぶつかり合い、そして補完しあいながら、 敵に対して、ぶつかっていく!!! お互いに理解し、生まれる友情。 そして、その結果。。。英雄となるカーク という、、冒険物語である。 まぁ、表面的なことだけを捉えても、 それぞれのキャラ表現を幼少期からキッチリ行い そのここにある“壁”のようなモノを、最終的には乗り越えようとする感じの 青春物語、成長物語の一面がある。 そこに、とんでもない巨悪に対して立ち向かい あるときには、大ピンチ!! と。まさに、冒険モノ。 それらの冒険物語を、宇宙を舞台にしてパラレルワールドやワープなど SF設定を用いてたのしく、、、そして、ワクワク、ドキドキ。 SF冒険活劇!! とは、まさにこの事であると言っても過言じゃないくらいですね。 単純明快。 テンポの良さとキャラの性格の分かりやすさもあり、 誰が見ても、楽しめる内容になっています。 いやまぁ、 最近の凝りすぎているSFや、凝りすぎている冒険物語には 真似して欲しいほどのエンターテインメント作品と言って良いだろう。 ベタな内容や展開ではありますが、かなり面白かったと思います。 少しだけ問題点があるとすれば、 SF的な設定、、宇宙艦隊やワープやブラックホール、並行世界など、、 そう言うのが難しいと思う人には、 ちょっと、苦しいかもしれませんけどね。 そこを気にせずとも分かるようにはなっているのですが、 物語の“根幹部分”では、そのSF設定が密接しているため まず、“知っている”という前提の物語にはなっています。 そこくらいでしょうね。。マイナス点とすれば。 さて、、、ここからは、全く違う感想です。 私自身。先日発売された劇場版やTOSのブルーレイを即買いするほど イヤまあ、正確にはLD以前からだけど。。。当然20年を超えます。 初見はまだもっと前。。。 ハッキリ言って“信者”です。 ただ、そんな私が見ても、 最後に見てからのブランクによる渇望というのもありますが かなりの満足感のある映画だったと思います。 セリフに込められているかなり細かい部分や、エイリアン達。 ファンならばニヤリとするような描き方が、かなりされています。 そのうえ、ファンならば当然の、パラレルワールドモノである。 まぁTOS時代からあった物語ですので、 細かいことを気にしなければ、すんなり受け入れることは出来るでしょうね。 なんて言えばいいだろう。。。 スター・トレックに対する“愛”に満ちている作品ですよね。 初期のスター・トレックいわゆるTOSにおいては 基本的に、“冒険物語”であったのだ。 そして、宇宙という設定だからこそ、無理もあるし、無茶も出来る。 そんなワクワク、ドキドキする物語の中に込められている “明るい未来世界”というものが、描かれていたのである。 だが、、TNG後期から、DS9、VGR、ENTと その楽観的な世界観を批判する“マニア化しすぎたファン”により、 様々な別の作品が作られていった。 そして、逆に、 それから影響を受けたことでスター・トレックもまた変化してしまったのだ。 だからこそ、、1つの終焉を迎えた。 もちろん、ただの冒険モノであれば、パターンが決まっているために オモシロ味としては、徐々に、イマイチとなっていく が、 凝りすぎることによって、ファン以外が立ち入ることが出来ない状態を 生み出してしまったのも事実なのである。 これは、他の、同系列の作品も同じ。 そのため、きっと今回のような作品が、 今のこの手のSF作品に、求められていた作品だと言えるでしょう。 誰からも、理解され、そして、楽しい。。。 希望に満ちた終わり方。 である。 まさに、創造主ジーン・ロッデンベリーが望んだ世界観。。。 その意味では、ファンでなくても、大きな意味合いの持つ映画だったと思います。 個人的には、 パラレルワールドも“正史”に組み込む度量があるスター・トレックですので、 今回の映画さえも“正史”として、取り込んでも良いと思います。 ちなにみ、今回の映画で、一番気になったこと。 ブラックホールを発生させる“アレ”である。 これ、、、もしも、これを使えば、、、、 決定済みという今回の続編だけでなく、 それこそ、“ミスタースポックを救え!”ができますよね! 結構、気になる設定です。。。。だって、アマンダも。。。。 とまあ、こんな私でも楽しむことが出来た作品。 あまり感情を挟まずに視聴するというのは、難しかったですが(笑) ファンならば、細かいことも含めて 2倍3倍の楽しみ方が出来る作品になっているのは確かです。 それにしても 上手い設定だよね。。 ファンが一番見たかった初期も初期。 アカデミー時代を入れちゃうんだから!! パラレルとしてしまえば、 細かいことを気にしなくて良いよと、ファンにいっているようなモノだしね。 理解もしやすいというモノです そういえば、ラスト、、、鳥肌モノでしたね。 “SPACE THE FINAL FRONTIER。。。。” 最後に、どうしてもヒトコト。 “STAR DATE” 字幕では、表現されていませんでしたが、 あくまでも、“STAR DATE” 日本語パンフにある“西暦”は、本来なら“間違っている” ほんとは、“西暦じゃないこと”に、“スター・トレック”の意味があるんですけどね。。。 映画制作スタッフには、 ファンもしくは、ファンから知識を吸収しようというスタッフがいるようだが どうやら、“日本語の輸入スタッフ”には、 そういう人がいないようだ。 ここだけは、ホント残念。 逆に、それが“正しい”とされるならば、 たとえ“別世界”とはいえ“惑星連邦”の意味が無いような。。。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月05日 07時18分12秒
[映画感想] カテゴリの最新記事
|
|