こんなもの、買ってはいけません。
割りに合わない・・典型的な商品です。
●メール顧問会員のKさん(50代)
(相談:ライフプランニング)
金融資産の運用について、相談を受けています。
現状診断の結果、上の絵のような
キャッシュフロー(貯蓄残高の推移)になりました。
K家では、老後の資金は十分にあります。
わざわざリスクを取らなくても、
一生・・何の不安も無いレベルです。
( 確定拠出年金のぶんは、やむを得ないが )
・・というようなアドバイスを行ないました。
※前回の記事参照 2010/01/23
「投資信託で老後に備える。運用先はこれでいい?」
その記事を読んで、メールをいただきました。
ブログ記事読みました。
ありがとうございます。
武田さんのおっしゃる通りだと思います。
リスクを取ってまで運用しなくても
いいのかもしれません・・・でも
※でも ですか・・ぁ。
明らかに金融機関のカモになっていて、
これからも・・の可能性が高いので、
確定拠出年金以外はもういいんじゃないか
と思い、アドバイスした・・んですが・・。
確定拠出年金については知識もないままに
運用して損失をだしてしまいました。
時期も時期でしたが・・・・
※はい、みんなが損をしています。
投資信託については
金融機関から勧められるままに
購入してしまいました。
※その通り! ・・ですよ。
これからは、今までの反省も含めて、
自分の意思を持って、
損失を少しでも取り戻したいと考えています。
※えぇ~~っ?
楽しみたい・・までは程遠いのですが、
ボケ防止には効果アリかもです。
※はぁ・・。
継続して運用をしたいと考えます。
※うぅっ・・。
確定拠出年金は
63歳から受け取りしなくても
生活資金は大丈夫なので、70歳までは運用し、
一括で退職金として受け取りしようと思います。
※はい、分かりました。
投資信託は
リスク軽減型の2本については現状維持とし、
※えぇ~~っ!? えっ!?
残り2本については
広い範囲から見直しをしたいと思います。
※そう ・・ですか。
そこで武田さんのお力をお借りしたいと思います。
※1/23の記事に書いたように
順序立てて考えましょう。
「投資信託はどれがいい?」
・・と、いきなり個別の金融商品
選びに走るのではなく、
「我が家の全体の資産構成をどうする?」
・・が、先です。
よろしくお願いします。
投資信託の勉強 ネットで調べても沢山あり
どこがいいのか解りません。
※ネットでは「売る側」の情報ばかりです。
売る側の解説は信用しないことです。
後日、本当に役に立つ「本」をご紹介します。
アドバイスをいただければと思います。
銀行から勧められるままに、買っています。
Kさん
「投資信託は
リスク軽減型の2本については現状維持とし、・・」
えぇ~~っ!? えっ!? ・・です。
『リスク軽減型 投資信託』
こんなもの買ってはいけない!金融商品のひとつ・・です。
金融機関が確実に儲かる商品です。
銀行が売りやすい商品です。
「なんとなく・・安全そうで損をするjことがない」
そんなイメージを持たれる商品です。
( 安心なネーミング・・ )
投資経験がない人にも売りやすい・・です。
Kさんのリスク軽減型投信は2本・・です。
〇愛称:『秋桜気分』 ・・名前がステキ?
設定日:H18・9・11
5年後満期償還日:H23・9・8
スタート日経平均株価:15,803,926円
年2回定額の分配金
満期償還:「元本確保」プラス「分配金相当額」
運用手数料(信託報酬)は、
設定時元本総額の1.575%です。 ( バカ高っ! )
5年間・・取られ続けます。 ( もったいない・・ )
期間中に日経平均株価が一度でも
マイナス40%以下に下落した場合は、
元本確保機能はなくなります。
( スタート時の株価と比較して )
この商品では、-40%は9,482,356円です。
一度どころか・・何度もこれ以下に下落しています。
元本確保機能はすでにない! ・・ということです。
( Kさんが理解しているかどうかは・・別ですが )
どうなるか?
満期償還日:H23・9・8の日経平均株価次第です。
スタート時の株価と比較で償還価額が決められます。
来年の株価次第・・、神頼み・・です。
( ギャンブルです )
スタート時の15,803,926円が高すぎます。
普通に考えれば、そこまで戻すことは考えにくい・・。
( あぁ・・ )
わずかにもらう分配金を含めても、
大きく元本を割ったお金を返されてお終い! ・・です。
消費者はリスク通りの損をして、
金融機関はしっかり手数料をいただいて、
・・どうしようもないダマシの金融商品です。
〇愛称:『早春気分』 ・・年を越したらまた銀行に勧められた?
設定日:H19・2・13
5年後満期償還日:H24・2・10
スタート日経平均株価:17,841,840円
年2回定額の分配金
満期償還:「元本確保」プラス「分配金相当額」
運用手数料(信託報酬)は、
設定時元本総額の1.365%です。 ( 高っ! )
5年間・・取られ続けます。 ( もったいない・・ )
期間中に日経平均株価が一度でも
マイナス40%以下に下落した場合は、
元本確保機能はなくなります。
( スタート時の株価と比較して )
この商品では、-40%は10,705,104円です。
一度どころか・・何度もこれ以下に下落しています。
こちらも・・同じく、
元本確保機能はすでにない! ・・ということです。
( Kさんが理解しているかどうかは・・別ですが )
結局・・こちらも、スタート時株価がさらに高いので、
さらに大損! ・・することが予想されます。
わずかにもらう分配金を含めても、
大きく元本を割ったお金を返されてお終い! ・・です。
こんなもの、元々・・買ってはいけません。
銀行が一生懸命勧めるものは買わないことです。
( 投信でも保険商品でも )
なぜ彼らは勧めるか? 彼らが儲かるから・・です。
金融機関が儲かれば、消費者は損をします。
( 利益相反関係 )
この手の商品で、その反対はありません。
彼らはリスクなしで確実に手数料収入を得ます。
( 消費者が儲かろうが、損をしようが )
彼らが損をすることはありません。
こんなおいしい商品はありません。 ( 彼らにとって )
この手の商品をつかまされた消費者は、
リスクを背負って・・ギャンブルをします。
同じギャンブルでもリターンが期待できれば
まだまし・・ですが、
この手の商品は・・『リターンも限定型』です。
リターンは、「ワズカな分配金だけ」・・です。
( 株価が大きく上昇したとしても・・です )
到底・・背負うリスクに見合うものではありません。
( ただの日本株投信を買った方が、まだマシ )
こんなもの買うのは、おバカさんなんですよ~。
( 失礼! )
Kさん、ぜひ・・1/23の記事をもう一度
しっかり読んでみてください。
確定拠出年金の商品選択も、
おかしな部分が見えかくれしています。
順序だてて・・資産運用を考えていきましょう。
今日の佐々木FP
●セミナー原稿&テキスト作成
2/5のセミナーの原稿と小冊子を作成。
午後・・郵便で送りました。
小中学校職員の方々対象の
ライフプランセミナーです。
●顧問会員のHさん(30代)
(相談:ライフプランニング)
現状診断の資料作成作業・・、3日目です。
明日で終了・・できそうです。
「行列のできるFP事務所」 資料作成の順番待ちの方々。
お待たせして、大変ご迷惑をおかけしています。
本当に申しわけありません!
1 Sさん(30代):現状診断 ← 回答待ち。
2 Kさん(30代):シミュレーション ← これから私が作業。
3 Hさん(30代):現状診断 ← 今日の作業。
4 Tさん(30代):現状診断
5 Hさん(40代):現状診断
6 Sさん(30代):シミュレーション
7 Oさん(20代):現状診断
8 I さん(50代):現状診断
9 Mさん(40代):現状診断
10 Sさん(30代):現状診断
11 Nさん(40代):シミュレーション
顧問会員の皆さんへ。
「資料作成」を伴なう場合は行列に並んで頂きますが、
それ以外は即対応しますので、遠慮なく質問・相談してください。
《 消費者の方へ 》 保険には加入するな!借金はするな!
経費は払うな!目を覚ませ! 「家計の常識を疑え!」参照。
《 顧問会員希望の方へ 》 まず、「顧問会員って何?」を
熟読して内容を確認下さい。連絡・申込先fpst@axel.ocn.ne.jp