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テーマ:あの本、おぼえてる?(347)
カテゴリ:あの本、おぼえてる?
「知的生活の方法」、「続知的生活の方法」 渡部昇一
昔々のベストセラー。もう、30年近く前の本です。 どれぐらい繰り返し読んだかわかりません。今でも、わたしに影響を与えていること多数です。 今、しみじみ分かることは、次の3点。 1 自分に正直になること、とくに、背伸びしない読書。 2 繰り返し読めば本物が残る。 3 恒産無くして恒心無し。 1については、SFばっかり読んでた高校時代から、自信ありました。 2は、古典のできかた。前にカゼ薬本のところで書いたこと。普通の人間でも、繰り返し繰り返し読んでいれば、本物が残ること。シェークスピアも登場時は、あまたの人気作家の一人だったけど、何度も繰り替えし上演されているうちに、誰にでも分かる古典となっていったのだ。 3は、今になって痛感する。財産があれば好きな本を読んで、好きなことをして暮らせるのに。 著者は、書いたことを、全てクリアーしている。貧乏だったに勤勉貯蓄で財産まで作ったのだ。事業を興したのではない、学者で財産を作ったのだ。 自信満々である。 また、思想的な点でも自分の考えを、周囲の思惑を気にせず述べている。嫌いな人も多いだろうけど、一貫していることは認めるだろう。 その時々の流行や、人気に乗っかった発言をしても、必ず「化けの皮ははがれる」のだ。自分に正直に言う方が、結局楽なのだ。 ※1 この本は、まだ増刷されていました。ブログを初めてから、絶版の多さ、作家の絶頂期の短さ、忘れ去られることの速さが、身にしみていたのだが。 渡辺昇一すごい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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> 背伸びしない読書
これが、身にしみてます。 昔、カフカなどを読んですぐ眠くなり…… 読書が嫌いになった過去が。 ま、村上春樹さんで復活したんですけどね。 渡部氏の著作、久し振りに読んでみたく なりました。 追伸 ブログランキングも参加されているんですね。 応援させていただきます。 (2005.04.03 22:37:23)
知り合いのかたに渡部昇一氏の著作をすべて読んでいるという先生がいます。
その先生は、自分には人生の指針となる教師がいなかった。だから本を先生にしたと言われていました。 現在、その先生は地域で最も有名な教授の一人になられています。 (2005.04.04 00:34:46)
ノルウェイの森普及協会(会員番号1番♪) 金の猿さん
>> 背伸びしない読書 筒井康隆の紹介する本にけっこう難しいのがありまして、背伸びしてしまうのですよ。 たまには、背伸びもいいのですが。今は、わからん。って、見極めがもっと、大事かと。 これからもよろしくお願いします。 (2005.04.04 06:22:16)
エヴァーラスティング・ドリームさん
>知り合いのかたに渡部昇一氏の著作をすべて読んでいるという先生がいます。 >その先生は、自分には人生の指針となる教師がいなかった。だから本を先生にしたと言われていました。 >現在、その先生は地域で最も有名な教授の一人になられています。 ----- 集中こそ、大切なものなのでしょうね。 わたしは目移りが激しくて。 (2005.04.04 06:25:43)
横レスになっちゃってたら、ごめんなさい。
筒井康隆の言葉で「学生時代にフロイトにはまらないやつは馬鹿だ」っいうのを読んで、高校生のとき意地になってフロイトとかユングとかの解説書を読み漁った(ほどは読んでない)ことがあります。そうして全然判らなかった。(川原泉の漫画、フロイト1/2には大泣きしたけれど。)渡部先生のことば、tuitelさんのコメント、耳に痛いです。 (2005.04.04 22:46:57)
とおり・ゆうさん
>横レスになっちゃってたら、ごめんなさい。 >筒井康隆の言葉で「学生時代にフロイトにはまらないやつは馬鹿だ」っいうのを読んで、高校生のとき意地になってフロイトとかユングとかの解説書を読み漁った(ほどは読んでない)ことがあります。そうして全然判らなかった。(川原泉の漫画、フロイト1/2には大泣きしたけれど。)渡部先生のことば、tuitelさんのコメント、耳に痛いです。 ----- いえいえ、 背伸びもしなければ、成長はありません。 怖いのは、自分がわからないのに、「あんなもんだよ」とか、「たいしたことないよ」と、思い込むこと。 背伸びした読書の感想が、「今の自分には、歯が立たない」ならいいのです。 (2005.04.05 06:28:07)
このエントリーに紹介されている3点に関して、
私も非常に共感しました。そこに知的生活の原点 というものがあると思うからです。 これからも機会がありましたら、いつでも私の ブログに訪問してください。 今後とも宜しくお願いします。 http://tomoaki-takeda.ameblo.jp/ (2005.04.23 09:15:14)
デミアンさん
>このエントリーに紹介されている3点に関して、 >私も非常に共感しました。そこに知的生活の原点 >というものがあると思うからです。 > >これからも機会がありましたら、いつでも私の >ブログに訪問してください。 > >今後とも宜しくお願いします。 > > http://tomoaki-takeda.ameblo.jp/ ----- こちらこそ、よろしくお願いします。 繰り返し読むことの大切さを書いておいて、 時間がないのだ。 昔の人のほうが、きちんと読んでいたと思いますね。 (2005.04.23 10:14:55) |
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