カテゴリ:映画
ノンフィクションシリーズ第2弾、 「戦場のアリア 戦争の愚かさを見事に描いた、心温まる作品です。ジャンルとしては戦争映画なのでしょうが、戦闘シーンはほとんどなくて、敵同士がクリスマス休戦に入って交歓する場面が映画の大半を占めています。戦争の常識からすればあり得ない光景ですが、でも実際に起こった奇跡的な出来事なんですね。 この映画の冒頭部分にも出てきますが、子どもの頃から教育によって「鬼畜**」などと教え込めば、それを信じて人をも殺せるようになるというのが恐ろしいです。不幸な先の戦争でアジアの人民を多数手にかけた元日本兵士の語るところ、示し合わせたように「学校で中国人や朝鮮人は虫けら以下」と教えられたと言います。 それはさておき、この映画では、敵国兵士に芽生えた友情に対して国の大義や自国の国民だけを守る神というものが、いかに馬鹿馬鹿しく愚かに見えるものであるかを説明抜きに直に訴えてきます。 国が違っても宗教が違っても同じ人間同士じゃないかとさえ思えればいいのに、どうして人が人を殺さなければならないのか。そんなことをさせる国なら、宗教なら、無くてもいいんじゃないのかと思います。 他人の命や生活は自分のに比べれば価値の無いものと思っているような、想像力や思いやりの足りない政治家や職業軍人や宗教家が戦争を起こしたがるのでしょう。金儲けのために兵器を生産しては売りさばく死の商人の口車に乗せられて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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