カテゴリ:映画
ノンフィクションシリーズ第2弾、 「戦場のアリア 戦争の愚かさを見事に描いた、心温まる作品です。ジャンルとしては戦争映画なのでしょうが、戦闘シーンはほとんどなくて、敵同士がクリスマス休戦に入って交歓する場面が映画の大半を占めています。戦争の常識からすればあり得ない光景ですが、でも実際に起こった奇跡的な出来事なんですね。 この映画の冒頭部分にも出てきますが、子どもの頃から教育によって「鬼畜**」などと教え込めば、それを信じて人をも殺せるようになるというのが恐ろしいです。不幸な先の戦争でアジアの人民を多数手にかけた元日本兵士の語るところ、示し合わせたように「学校で中国人や朝鮮人は虫けら以下」と教えられたと言います。 それはさておき、この映画では、敵国兵士に芽生えた友情に対して国の大義や自国の国民だけを守る神というものが、いかに馬鹿馬鹿しく愚かに見えるものであるかを説明抜きに直に訴えてきます。 国が違っても宗教が違っても同じ人間同士じゃないかとさえ思えればいいのに、どうして人が人を殺さなければならないのか。そんなことをさせる国なら、宗教なら、無くてもいいんじゃないのかと思います。 他人の命や生活は自分のに比べれば価値の無いものと思っているような、想像力や思いやりの足りない政治家や職業軍人や宗教家が戦争を起こしたがるのでしょう。金儲けのために兵器を生産しては売りさばく死の商人の口車に乗せられて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画] カテゴリの最新記事
この映画は、アカデミー賞の外国語映画部門でノミネートされてたのを見てからずっと興味があったのですが、地元で公開されませんでした。いい映画なんですね。いつか観る機会があるといいです。
>子どもの頃から教育によって「鬼畜**」などと教え込めば、それを信じて人をも殺せるようになるというのが恐ろしいです。 本当にその通りですね。(この恐ろしさを、今の日本はもっと肝に銘じて、色々な事に及んでいかなければいけないと思うのですが…特に政治家の皆さんは。) 相手が西欧人だったら、あるいは白人の住む国だったら、アメリカは原爆を落とさなかっただろうという説もありますね。 他者との差異を受け入れる寛容さこそ、人間の英知だと私は思っています。 (2006年11月22日 19時41分20秒)
実は、ちょっとしたきっかけから、若い自衛隊員たちを相手に、座禅指導を始めました。
様々な国の方と出会う場が否応なく多い職種だけに、きちんとしたことの伝え甲斐があり、間違ったことを教えられぬ、責任を感じています。 私のブログ上の下手な論調そのままではありますが、避けるよりは、接することで、様々な可能性を見出せますよ。(笑) (2006年11月22日 19時45分03秒)
サリィ斉藤さん、いらっしゃい。少しは落ち着きましたか。
>この映画は、アカデミー賞の外国語映画部門でノミネートされてたのを見てからずっと興味があった 外国語と言えば、この映画、英独仏語入り乱れての会話(ラテン語の聖書の詩句もありました)が面白いです(意味はわかりませんが、ニュアンスだけね) >いい映画なんですね。いつか観る機会があるといいです。 じわぁっと沁みこんでくる佳作です。 >他者との差異を受け入れる寛容さこそ、人間の英知だと私は思っています。 その通りですね。 (2006年11月22日 20時41分47秒)
なんぜんたろうさん、こんばんは。
>若い自衛隊員たちを相手に、座禅指導を始めました。 >様々な国の方と出会う場が否応なく多い職種だけに、きちんとしたことの伝え甲斐があり、間違ったことを教えられぬ、責任を感じています。 それはとても大事な、意義のあることで、いろんな国の人たちと接して来られたなんぜんさんに相応しいお務めだと思います。 >避けるよりは、接することで、様々な可能性を見出せますよ。 命の大切さや平和の尊さをぜひ伝えてあげて下さい。 (2006年11月22日 20時49分53秒) |
|