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暴力や犯罪傾向は遺伝するのかどうか?
SVUならではのテーマを真っ正面から取り組んだエピソードでした。 中国系の少女が酷い暴力を受け、レイプされていた。犯人は漂白剤を使って痕跡を消すという年の入れようだった。 少女の兄が元ギャングなため、地元ギャング団の関わりも疑われたが、次もまたアジア系の女性が同じようにレイプされ、身体にナイフで文字を刻まれ死亡したことから、SVUは背景に人種差別があるのではないかと考える。2番目の女性は黒人の男性に脅されていたという。 やがて、残されたDNAが、昨年出所した連続レイプ犯スターンズと一致したため、ベンソンらは尋問するが、スターンズは病気で車椅子生活で、レイプは不可能だった。 SVUは、スターンズの男性の身内ならY遺伝子が同じであることに気づき、スターンズのかつての被害者が妊娠してその息子が犯罪を犯したのではないかと捜査範囲を広げる。 やがて、中国系の女性が黒人の息子ダレルを産んでいることがわかり、バイト先の薬局にレイプ被害者の名前があったことから、ダレルを逮捕する。 裁判では、スターンズの遺伝子に暴力や精神異常をもたらす因子があり、ダレルがそれを受け継いで責任能力を問えないのではないか、という点で争う。 アメリカのアジア系社会が人種に閉鎖的で、レイプで産まれたダレルが母親の社会で酷い差別やイジメを受けていた話や、母親も息子に対して憎しみの情を持っていたと告白したり、例によってとても重い話でした。 そしてオリビアが、自分も母親がレイプされて産まれたので、捜査に入れ込んでしまい、最後はダレルに暴力的になってしまったとDr.フアンに告白する。 自分にもレイプ犯の血が流れているので暴力的なのだろうか、と涙ながらに語るのが辛かったです。 遺伝の問題は難しいですね。どこまで科学的事実として認められるのか。 暴力的になる遺伝子を持っていれば、犯罪を犯しても罪に問われないのかどうか。 キャボットが言うように、環境的な後天的な要因も大きいのではないか。 こちらも、気の毒な環境で育てられたから全員が犯罪者になるわけでもなく、複合的なものですよね。 しかし、人間はそれを裁いて「法と秩序」をもたらさなければならない。見応えがありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 9, 2008 10:16:20 PM
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