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カテゴリ:Dr.HOUSE S3-8
『美女と野獣』
今週はドキュメンタリー制作のメディアとタイアップするために、ハウスが調子を狂わせてしまったようですね。モノクロの画面を使ったり毎回凝っていますね。 16才のケニーは前頭部脳瘤があり、大きく変形した顔面をチェイスの執刀の元、顔面の再建手術を受けることになった。 手術にはドキュメンタリーの撮影クルーが張り付き、少年の手術代を負担するという。 さっそく手術の準備が整うが、ケニーが突然心停止を起こして手術を中止せざるを得なくなった。とりあえず、ペーシング・ワイヤーを心臓に入れ、原因を探ることにするが、ハウスはカメラの前で候補者たちがミスを恐れ臆病になったり、影響を受けるのを嫌う。 ケニーの鼻の下の皮膚が黒く変化していることから、ドラッグ代わりにフロンガスを吸ったのかと疑い、ハウスは心臓に瘢痕があるかどうか調べるように命じる。 心臓には異常がなく、ドラッグ常用の線も消えかけたところでケニーが喀血する。 ハウスはCIAを辞めて押しかけたタージの言動になぜか振り回され、判断を誤ってしまう。タージは自分は採用済みであると信じ込んでいた。 候補者たちもカメラの前で失敗したり、ハウスに否定されるのを意識しだす。 肝不全を疑ってスコープ検査したところ、またケニーが喀血し、頭蓋内圧が上昇し続けているのでハウスは若年性関節リウマチ(JRA)と診断、ステイロイドを使うことにする。 そうなると再建手術をするのが遅れるので、形成外科医でもあるタウブがケニーの父親にハウスは誤診をしていると告げ、治療を拒ませる。 カディが2人の間に入り、まずJRAかどうか確認するためCTスキャンをするように命じる。 ケニーの父親はハウスを信じず、ケニーもいかに手術を渇望しているか訴えるが、ハウスは外見よりもまず病気の治療を優先するべきだと話す。 ハウスはタウブの前の職場に患者を装って現れ、辞職した理由を聞き出す。カメラの前でタウブにそれを持ち出したところ、タウブは看護師と浮気をしてそれを妻に秘密にするために辞めた事を認める。 ハウスはウィルソンから、タージの魅力で医師としての判断力が惑わされていると指摘される。 CTスキャンの結果、頭部に腫瘍を認め、手術可能となるが、ケニーの小指が震えているのを発見、JRAも改善がないことからハウスは診断が間違っていたことに気づく。 手術は再び延期され、No.13はライム病を疑う。ハウスは納得せず、心臓からカテーテルを抜いても心停止が起こらなかったことから、ついに手術に踏み切ることになった。 No.13はハウスの診断を信じ手術は危険だと言い張るが、ケニーにライム病の特徴である大きな紅斑を発見する。ハウスもタウブも診断を間違っていたのだった。 ハウスはタージに首を申し渡し、デート相手としか見ていないところを見せる。タウブはそのまま残ることになった。 その後、無事ケニーに手術が行われ、ドキュメンタリーもハウスの意に反して「心優しいハウス先生」で締めくくられていた。 現場に取材するメディアが入り、カメラの目からドキュメンタリータッチで描くエピソードもよく見かけるのですが、今回はハウスが相当調子を崩されていて違和感がありました。 まず、CIAの美人先生は無能だけれどデートを誘うにはちょうど良いと言う感じで声をかけたのですね。それを真に受けたタージがやってきて、本当のことを言えず、また「私は採用済みよね?」と迫られれば、「はい」と押し切られてしまうハウスって一体?(爆) タージの診断をまともに判断できないのをフォアマンにフォローしてもらって、ウィルソンからは「フォアマンに任せろよ」と言われる始末。 「俺もそう言う男だったのか?」 「男はみんな、そんなものさ。」 「キャメロンは賢かったぞ!」 どうも極端ですが、ハウスの頭の中では美人=バカ、uglyであることこそ、価値があるように見えます。 だから、生活の質の向上のために顔の再建手術を望むケニーや形成外科医のタウブに対してさかんに「命よりも外見が大事なのか」「外見を変えても中身は同じだ」と繰り返していたのでしょう。 またそれは多分にハウス自身のコンプレックスと重なるところがあるのでしょう。 本来、形成外科はハウスの信念とは相容れない分野なのですよね。でも、ケニーのような病歴ならば手術を望む気持ちもりかいできますし、それなのに面と向かってuglyを連発するハウスは、辛辣を通り越して何だか浅薄な印象がしました。 ところで、No.13は実力を見せつけましたね。美しいのに。(爆) 彼女が残る理由がわかりました。あとはカディのことをハウスがどう評価しているのか気になるところです。(爆) お決まりでマスコミは事実をねじ曲げて編集し、ハウスは心優しいお医者様になってしまった。これにはハウスはがまんできない。看板に偽りありになってしまう。(笑) でも、それは本当は事実を写しているのですよね。パッチ・アダムスになろうとしたのはジョークのはずですが。 私はケニーの感謝は本物だと思いたいです。 タウブの元パートナーが「ご不満な箇所はどこですか?(Tell me what you don't like about yourself.)」はNip/Tuckでおなじみの台詞。 ハウスについてメディアがインタビューするシーンは、あまり意味があったとは思えないな。 どうしても、ケニー少年が「エレファントマン」と重なって、前向きに生きようとしている姿に心を動かされます。それは決してマスコミの作った嘘ではないと思うのですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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