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カテゴリ:NUMB3RS
シリーズフィナーレ。
シーズン6は中途半端な話数でしたが、確か本国放送時に特にCBSからキャンセルの発表もなく終わってしまった上に、終了直後にキャストたちが次の仕事に進んだと聞いて、やっぱり打ち切りだったのだろうかと思った覚えがあります。 でも、仮にそうだとしても、始めからこのシーズンで終わらせるつもりだったかのような、良い終わり方だったと思います。 「NUMB3RS」は数学を犯罪捜査に取り込むという、ユニークなシリーズとして始まり、100話を超えた人気シリーズとなりましたが、最後まで一貫して家族の絆や友情、仕事仲間の繋がりが描かれていましたね。 それがきれいに終わらせることができた理由だったかも知れません。 ケンブリッジ行きを直前に控えて、チャーリーとアミタの結婚式がラリーが執行者となり、親しい仲間と家族の立ち会いにより行われる。 式が終わってまもなく、ドンらが2年間追っている詐欺犯罪の容疑者が目撃されたと連絡があり、ドンらは現場に向かう。 容疑者を逮捕するときのもみ合いで、ドンは携帯しているグロックを落としてしまい、何者かがそれを拾って姿を消す。ドンは拾った男の靴しか見えなかった。 早速市警が捜査を手配するが、ドンの心配が現実となり、銃が犯罪に使われてしまった。 殺されたのは地域の麻薬売人で住民は迷惑に思っており、警察も取り締まることができず、困っていたという。 手がかりがない中で、インターネットで事件について探っていると、なぜか警官の銃を使った警察には不可能な制裁が行われたという話題がSNSで頻繁に出ていた。 被害者の写真もアップされており、アミタが書き込みについてSNS分析をして人間関係を構造化し、利用者の行動を解析することにする。 チャーリーもケンブリッジへの出発を遅らせて、ドンのために銃を追うという。 犯行現場に落ちていた薬莢から指紋が検出され、自警団の男の名前が挙がる。男は数日前に被害者と口論しているのが目撃されていた。 手には硝煙反応があり、携帯からSNSに銃を捨てたという書き込みを行っていた。 しかし、捨てたという場所にはすでに銃はもうなかった。 やがて、第2の射殺事件が発生。飲酒運転や信号無視などを繰り返していた女性が車に乗ったまま撃たれた。 前回の事故で負傷者も出ており、FBIは自警に名を借りた「制裁」ではないかと考える。 チャーリーは犯人が近隣者の可能性が高いといい、動機とチャンスを元に分析を続ける。 アミタは被害者救済サイトでの書き込みをチェックし、ドンの銃の受け取りを希望する書き込みをしていた女性を割り出す。 女性は恋人からのDVで身を守るために足のつかない銃が欲しかったと認めるが、恋人はすでに刑務所に入り、怖くなって銃は手放したという。 やはり被害者救済サイトを通じて連絡を取ったジムにバス停に置いて渡したというので、対象となる37人のジムに個別に話を聞く。 皆、近所のトラブルやもめ事などで警察に相談しても、現行犯でないと動けないなどと言われて銃を欲しがっていた。 その中で、ジム・マゾーラという男が隣人のマイケル・ヒラーから酷い嫌がらせをされていたという。 チャーリーのベイジアン・フィルターを使った絞り込みでもやはりジム・マゾーラの名前が挙がる。 一方ヒラーは、なぜか経歴が判らず、6ヶ月前に突然存在し始めたという。 2日前、マゾーラの車が銃を置いたとされるバス停付近にいたことが監視ビデオの画像に写っていたため、FBIはマゾーラの家宅捜査を始めるが、ドンは銃を手に入れたがった人間に思い当たる。 マゾーラの息子が愛犬を痛めつけられた恨みで、ヒラーに銃を向けていた。ドンは少年を説得して銃を下ろさせ、かわりにヒラーを逮捕する。 そこにエジャートン捜査官が姿を現し、フロリダの州立刑務所から脱走した殺人犯シモンズがヒラーだという。エジャートンはシモンズを追っていたと言い、逮捕する。 シンクレアはドンの勧めもあり、D.C.で汚職対策班のリーダーとして転勤することになった。 チャーリーは自分たちの結婚で、家を出て行こうとするアランを気遣い、留守中にガレージをリフォームして、アランに住んでもらうという。 エプス家で開かれたチャーリーとアミタの結婚パーティで、人々はこれからの新しい人生について語り合う。 ドンは支局長補佐の仕事のオファーを受けることになり、改めてロビンにプロポーズする。ロビンもイエスと答えるのだった。 盗まれた銃の意外な使われ方というのが興味深かったです。 しかも、それがインターネットの掲示板で人々の手を渡り歩いていたとは。 銃が必要なら買えば良いじゃないかというアメリカ社会ですが、正当防衛ではなく、警察は頼りにできないから自分たちで殺すというところに驚きました。 普通、こういう状態ならドンも処分を受けるのじゃないかと思いますが、まあ最後は若手に仕事を譲って昇進することができて良かった。 チャーリーの結婚式はシンプルでしたが、美しかったですね。思わず涙ぐんでしまいました。 ラリーの言葉に物理学の常識を越えた愛の力学がありましたが、あれは真似して使いたいくらい素晴らしくて、本当に愛に満ちていたと思いました。 宇宙の真理を求めたラリーだからこその言葉だったのでしょうね。 「因果関係にばかり捕らわれると、変化の兆しが見えなくなる」 「全ては流転し生成を繰り返す」 日本人なら割合受け入れやすい感覚だと思いました。 そして、新婚夫婦のために一人暮らしを始めようとするアランに同居を提案し、それが断られると、さりげなくガレージを改造してゲストハウスにして、一緒の食事は週に一度のステーキに招待する、というこの距離感がまた良いじゃないですか。 つかず離れず、お互いが見えるところでお互いの生活を尊重しながら絆を大切にしていく。 仲良し親子としてずっと変わらなかったですね。 唯一、ドンとチャーリーはチャーリーの才能のために微妙な対立意識があったようですが、それも許し合えたと見て良いでしょう。 シンクレアの昇進はこれまでの流れで行くと当然でしょうね。 後に残ったグレンジャーが良くできる女性陣を仕切って(尻を叩かれながら)チームを率いていく。 何となく、キャストたちもこれが最後だという感じの歓談風景で良かったなと感じました。 最後に顔を出せたエジャートンも。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 25, 2012 09:08:04 AM
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