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カテゴリ:NCIS~ネイビー犯罪捜査班 S7-9
『天国からの贈り物』
記念すべき200話エピソードですね。 視聴率を考えたらここまで続いたのはファンのおかげでもあるし、制作陣も感謝を込めてサービスシーンやゲストをたくさん入れてくれたような気がします。 ただまあ、特別なファンという訳でない人から見ると、本当に見たかったのはそれではないというか、物足りなさがありました。 200話は大きな一里塚ですが、この先NCISチームをギブスをどうしていきたのか、それが知りたいですね。 ギブスはいつものようにダイナーで朝のコーヒーを注文する。 そこに待ち受けていた不審な男がギブスに向かって銃を撃った。 その直後、ギブスの前にはマイク・フランクスが現れ、これまでの人生をふり返れという。 24時間前。 修理中の空母ジェントリーの通信センターで下士官が射殺されているのが見つかる。 現在は基幹要員以外は出入りできず、目撃者もいない。被害者は銃を手に倒れており、空の薬莢が2つ落ちていた。 警護によると誰も船を降りていないため、犯人はまだ船の中にいると思われる。 ジヴァが血痕を辿り、貨物室に身を横たえている男を発見する。男も撃たれていたが息はあった。 被害者は下士官マキャフリーで先週2回にわたって多額の貯金をしていた。 もう一人の民間人は海軍に関わる造船会社に勤務しており、その会社は中国系のエレクトロニクス産業に吸収されたという。 軍艦の修理に外国籍の企業が出入りするのは望ましくないので、コンピューターのデータを消去して行うが、今回は監視データが残っているという。 死亡した2人はデータを持ち出し売ろうとしたのか。 取り出された弾はマキャフリーとジャーメインからそれぞれ2発と1発だったが、3発ともマキャフリーの手にあった銃から発射されたことが判る。 銃の登録者は判らないが、落ちていた薬莢の指紋から海軍に雇われているシステムアナリストのマイケル・ローズと判る。ローズがデータのダウンロード役で3人はグルだったのか。 ローズは金に困っていたらしく、貯金はなく家は差し押さえられていた。 息子のスティーブンは優秀で大学入学を控えており、ローズは大学の費用を息子の口座に残して、会社の同僚によると音信不通の状態だった。 ローズは昨夜中国大使館の電話番号に電話をしており、ギブスはヴァンス局長に連絡を取るように求める。 ジヴァはスティーブンから聴取しようとしていきなり反撃される。スティーブンは父親から中国人から狙われるかも知れないので、気をつけろと言われていたという。 トニーはマクギーの様子が変なのに気付く。 問い詰めると、マクギーは部長に昇進の話があり、沖縄のサイバー部門へ転勤するかもしれないという。 悩むマクギーにトニーは「勘を信じろ」とアドバイスする。 マイクはギブスにこれまでギブスが行ってきた選択が人々の運命を変えてきたという。 もしあの時アリに気付いてケイトが死ななければ、その後ジヴァはモサドのスパイのままだった。トニーとケイトが家庭を持ったかも知れない。 ギブスは何をしてもしなくても、人は責任を負うのだと答える。 次にギブスの母親アンが現れ、息子を誇りに思っているという。 アンは夫と息子を置いて家を出て行ったが、元々夫婦の中が上手く行っていなくて、たまたま自分が出ていったのだという。 これから先に起こることは全てギブスの選択によって決まると言い、ギブスが負傷しながら襲撃者を撃ち殺すという明日の新聞を見せる。 アンは息子と別れるのは辛かったということを判って欲しいという。 アンはローズを探せと言って消える。 NCISでギブスの上司だったライリー・マカリスターが現れ、ギブスが殺された妻と娘の敵を取るためにメキシコでフェルナンデスを暗殺した事を取り上げ、それがどういう結果をもたらせたかギブスに指摘する。 もしあの時感情のままに復讐しなければどうなっていたのか。 また、マカリスターが死ななければギブスはどんな人間になっていたのか。 きっと悪魔に心を蝕まれ、引きこもって他人を寄せ付けない人間になっていただろう。 引きこもって自分を愛してくれる仲間に背を向けてしまったかも知れない。 再び現れたマイクは、過去を認めろ、人は正しい理由で間違ったことをしてしまうこともあるという。 ギブスは妻と娘はもう戻らないという。 スティーブン・ローズは父親をかばい、金のために悪事を行ったという。スティーブンはギブスに父親を助けて欲しいと懇願する。 ローズがまだ空母の中にいると考え捜索したところ、ローズが貨物室に隠れているのが見つかる。 ローズはNCISの尋問で、ジャーメインが中国にコネがあり取引をすることになったが、考え直して中国大使館に手を引くと伝えるつもりだったという。 ところが先に2人が空母に向かったと聞き、慌ててジェントリーに向かったが、2人と銃撃戦となり、しかたなく正当防衛で撃ったと認める。 確かに殺人を冒したが、その代わり何千人をも救ったと言い、家族も捜査から守る事ができたという。 最後に亡くなったシャノンとケリーが現れる。 ギブスが裁判の証人に立たせた結果、妻子を失ったと後悔すると、シャノンはそれがあったからギブスはNCISに入り、多くの事件を解決して人々を救い、周りの人に多くの影響を与えたではないかという。 あのまま海兵隊として任官していたら、いずれギブスの戦死の知らせを受けただろう。 家族が欲しかったというギブスに、シャノンは両方は得られないのだという。 スティーブンは父親を許してくれとギブスに懇願する。 国を守ったのだからというが、ギブスは2人を殺した事は重いと答える。 ダイナーでギブスに銃を向けたのはスティーブンだった。 ギブスは負傷するがスティーブンを撃たずに逮捕する。 マクギーは沖縄への転勤を辞退し、チームはいつものように仕事に出かける。 まあ出てくるわ、出てくるわ、過去のゲストとおなじみさんのオンパレード。 もちろん、若き日のギブスは実の息子。(笑) さすがにケイトのシーンは使い回しですね。だから若くてきれいです。 アンは初登場でしたね。 なぜ父親と息子の2人暮らしだったのか、説明はなかったので「お前のせいじゃない」ということで良かったのかな。 ギブスの赤毛好きはママ譲りだったということですね。 死に直面して、過去シーンが正に連続でフラッシュバックした演出は「バフィ」にもありました。 あれは全エピソードからのカットでしたが、さすがに今回は200話だからそれは無理だったのかも。 ここでギブスの前に現れる「嫌な奴」たちというのは、要するにギブス本人が自分に問いかけている訳であって、あの時ああしなければ良かったということを言わせる存在ですね。 だから、自分が殺したアリやフェルナンデスは無言でした。 そもそも、彼らを殺した事についてはギブスは正しい事をしたと考えて、後悔はないわけです。アビーを巻き込んだことは残念でしたけど。 そのおかげでジヴァも来ましたし。 でも、それを引き起きた根本的な原因について自分は責任を負うべきなのかどうかというのは、もうそれを許せる人は誰もいないような気がします。 だから自分を責め続け贖罪として、ひたすら自分を犠牲にして犯罪捜査をするわけですね。 でもこれは精神は尊いけれど終わりはないでしょうね。 あの時は自分は未熟だった、感情にまかせて暴走し、何よりも海兵として逸脱してしまった。 しかたないということではなく、あれは間違っていたという指摘をしてくれる人がいない。 本当は間違ったと思う罪を告白し、処分を受けるべきなのかも知れません。大スキャンダルになってしまうでしょうが。 NCISで垣間見る政治や国同士の関係、スパイ活動、軍の腐敗など、現実的できれい事ではない話もありますし、過去は問わないでこれからは自分次第だ、というのはやや都合が良いのかも。 可能性の未来のケイトとトニーの関係だとか、アビーとマクギーの関係だとかは想像してもしかたないことです。 そこはギブスとは違う力が働いているので全部の責任は持てない。 もちろん、そこはファンへのサービスなのでしょうけど。 銃を向けたスティーブンを撃ち殺さなかったのはギブスの変化を暗示しているということでしょうね。 トニーもマクギーもいつかは独り立ちさせてやらないといけません。それはいつのなるのかな。とりあえず、シーズン11もあり、CBSのお化け番組NCISの行く先は安泰ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 1, 2015 09:30:54 AM
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