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カテゴリ:NCIS~ネイビー犯罪捜査班 S7-9
『憎しみの炎』
今シーズンはやっと、トニーのボルティモア時代の話題を取り上げキャラクターを掘り下げる事にしたようですね。 メインの事件と絡めて、いかにもベリサリオのドラマだなと思えるしんみりした場面で締めました。 トニーの成長をギブスが見守り、トニーの悩みをジヴァとマクギーが聞いてあげるという、その雰囲気がNCISの良いです。 ボルティモアで電気製品を製造しているユナイテッド・イクワノックス社の倉庫で火事があり、焼死体が見つかる。 そこで海軍の機密ファイルが見つかったため、NCISは地元警察と合同捜査をすることになった。 放火捜査官のジェイソン・キングとトニーは顔見知りだというが、2人はどこかぎこちない。 遺体は損傷が激しく、おそらくここが発火点だという。発煙筒が見つかり放火が考えられるが、遺体は犯人ではないと考えられる。 さらにガソリンよりも強力な燃焼促進剤が使われたという。 イクワノックス社は実は軍に納める最高機密の武器を作っていた。 倉庫には税務記録など、特に機密とは関係のない書類が保管されていたという。 キャビネットの鍵が壊されており、犯人の目的はこれだったのかと考えられる。 社員のカーター・プリンプトンが午前4時半に倉庫に入ったという記録があり、被害者はプリンプトンの可能性が強い。 ギブスは事件と海軍の関係を強く疑い、プリンプトンはウォッチャー艦隊のファントム8のメンバーだという。 だとすると、さらにこれで「ファントム8」のうち3名が殺された事になる。 ダッキーは遺体の皮膚の状況を見て死亡前後に二度焼かれているという。被害者は拷問を受けてその途中で何かをしゃべったようだ。 プリンプトンの上司は、ウォッチャー艦隊については何も知らないと言い、プリンプトンは製品の欠陥を調べる仕事をしていて、倉庫には重要度の低い書類が保管されているという。 アビーは遺体に残る成分などから、「テルミット反応」が行ったという。 テルミット反応が起こると非常に高温で燃焼するが、今回は反応を遅らせるために何かを加えているという。ただの放火犯ではなく、燃焼をコントロールしていた可能性があるという。 マクギーは海軍情報部のデータベースをハッキングし、イクワノックス社の倉庫に「アクアマリン」と呼ばれるウォッチャー艦隊の機密任務に関するファイルがあった事を突き止める。 しかし現場からは見つかっておらず、犯人はそれを持ち出したらしい。 プリンプトンは作戦が始まったちょうど4年前に、イクワノックス社に入社し、それ以前はウォッチャー艦隊にいたことが判った。 紙ばかりの倉庫でなぜテルミット反応を使ったのか、ギブスはテルミット反応を使った放火犯で、すでに終身刑になったビリー・ウェインに話を聞くように命じる。 ビリーは反応を遅らせるのは逃げるためだといい、本番前の予行演習だったかもしれないという。 そのビリーに自伝を書くために連絡を取ってきた女性がいたことがわかり、身元を洗う。 その頃、倉庫の近くに停泊する貨物船から不審火が発生したというボルチモア警察から連絡が入る。 甲板のシートが燃えただけだったが、強力な燃焼促進剤を使ったと思われ、トニーとジェイソンが船内を調べると、とある船室の中にあるケーブルボックスがくすぶっていた。 開けたとたん激しい火花とともにケーブルが燃えだしたため、ジェイソンは急いで部屋を密閉し火を止める。 ケーブルボックスからはテルミット反応が見られ、甲板の火事は注目を引き付けるためだったと思われる。 気がつかなければゆっくりと燃え始めた火はワイヤを伝って船全体に回っていただろうという。 このワイヤとケーブルはイクワノックス社製で、プリンプトンはワイヤに欠陥があることを指摘する内部文書を書いていた。 NCISは改めてプリンプトンの上司に、あえて欠陥を隠してワイヤを売り込んだ疑いを追及する。 上司は、欠陥を知ったプリンプトンがリコールを求めていたと認めるが、その段階でワイヤが原因となる火災がまだ一件も起きておらず、リコールに応じなかったという。 製品は一般市場に供給していたこともあり、ウォッチャー艦隊との関係はないという。 ビリーに電話をかけてきた女性はC4爆薬を売る化学会社の営業社員で、コントロールしたテルミット反応を利用し、特許で稼ごうと考えビリーに近づいたと説明する。 プリンプトン殺害については犯行時にアリバイがあることが判る。 ジェイソンとラボでテルミット反応に加えられた物質を調べていたアビーは、ついにリン酸アンモニウムだと突き止める。 つまり消化剤で、森林局にだけ納入されているという。 その消化剤を購入したブルース・ジョンソンは今回の現場に消防局の調査員として出入りしていたが、全くの偽の役職を名乗っていた。 ジョンソンは過去にも雇われて火を付ける容疑があり、自宅を訪れたNCISの前で「取引をする」と言いつつ、車ごと爆発炎上してしまう。 エンジンを切るとC4爆弾が爆発する仕掛けがなされており、プリンプトンがワイヤの情報を吐かないので殺した、という事だけ判った。 家の中からは行方が判らなくなっていたイクワノックス社のファイルが見つかり、そこには欠陥のあるワイヤの納入先リストがあった。 実は民間船ではなく海軍の船に数多く納入されており、プリンプトンはその脆弱性を海軍に知らせていた。 ウォッチャー艦隊が対応したが、いまだ3分の2の船が対応していないという。 「アクアマリン」とは、海軍の船を守るための極秘任務だったが、ジョンソンが知っているということは情報が誰かに漏れているのではないか。 トニーはまだバスケットボールの選手になろうとしていた学生の頃、火事に遭遇して幼いジェイソンを救い出していた。 その時、火の手が回りジェイソンの妹を助け出すことができなかった。 ジェイソンはその時の事でトニーに屈折した思いを抱いていて、許してはいないという。 トニーは全員を救うことはできなかったと言い、その時の思いが今の仕事に繋がっていると話す。 ギブスとマクギーはウォッチャー艦隊のメンバーが体内に埋め込んでいたチップに今回の情報が入っていたのではないかという。 しかし、チップは全部回収したはずだ。 その頃USSブルワーでは爆発が起こり、火災が発生していた。 例のウォッチャー艦隊の話がまた出てきますが、さすがに判りにくいですね。 レヴィンとレイサムは殺され、ストラットンが逮捕され(Housekeeping)、プリンプトンが死亡。 残りの4名がまだいるということ? チップに関しては、命を賭けて守ったバレットが持っていたレヴィンのもの以外に全部回収したというのはどこまで正しいのかな。 シーズンプレミアでとっくの昔に忘れていた話題と無理矢理つなげますね。(笑) そういえば、ストラットンがギブスの過去を知っているような口ぶりでしたし、どうなることやら。 大学生のトニーはさすがに若返りメイクなのか、コンピューター処理なのか若かったです。(笑) 字幕には出てこなかったですが「姉妹のことでまだ許さないのか」と言っていましたから、始めはトニーが姉妹に手を出したのかと疑っていました。 ただまあ、20年まえに9歳ですから、いくらなんでも無理ですよね。 放火捜査官ならあの時にどうしようもなかったと理解できるはずですが、気持ちの上ではまだトニーを恨んでいる。妹を救えたかも知れない。 でも、最後はジェイソンにポジティブに考えさせるようアドバイスした。 トニーはこの間の従軍牧師にも一人で抱え込む必要はないと話をしていたし、最近は「兄貴」的な物言いが多くなりました。これもまた成長でしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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