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カテゴリ:Dr.HOUSE S3-8
最終話のための最終話でしたね。
第1話から見続けてきましたが、最後はネタ切れなのかかなり無理して続けてきた印象で、ついに終わったという感慨が強いです。 それでも、常にヒュー・ローリーの演技に引き付けられました。 自分勝手で弱虫でどうしようもない、人間くさいハウスが出会う様々な人生の瞬間に、共感を覚えたり同情したりしてきました。呆れることもあったし、ハウスに拍手を送る事もあった。 本当にこんな嫌なキャラクターはないですよね。とても友人ではいられないと思います。 でも、グレゴリー・ハウスは魅力的でした。歌もピアノも上手かった。 「House」は医学ドラマではあるけれど、ERなどとは違って、医学知識を使った謎解きドラマでしたね。 それだけでなく、舞台劇のスタイルや妄想シーンの遊びの要素も時々あって楽しめました。趣向を凝らしたエピソードが良かったなと思います。 ハウスは廃ビルの埃だらけの一室に横たわっていた。隣の男は死んでいる。 そこに、かつての部下で自殺したカトナーが現れ「彼は誰?」と尋ねる。 どうやら幻覚を見ているようだが、下の階から、炎があがっていいる。 男はクリニックの患者で、先月交通事故に遭い、痛み止めをくれと言った。 始めはドラッグ依存者と断定するが、ハウスは男の腹にアザを見つけ、わざわざ自分で検査をして出血とガスを確認する。 チームはハウスが仮釈放を取り消される状況で、なぜ上機嫌なのか疑問に思う。 ハウスはウィルソンに残された5ヶ月の間に、どうしても病院に残らなければならない患者がいると、フォアマンに偽証させるつもりだった。 カトナーは話を聞いていて、ハウスが火事のビルからどうして逃げないのか、自殺するつもりなのかと問う。 そのころ、病院ではフォアマンがハウスが2日前から連絡が取れないと、探し回っていた。 ウィルソンはハウスがバカなことをするのではないかという。 カトナーは「無」である死に向かおうとするハウスに、生きる事に興味を失ったのかという。 次にやはり死亡したアンバーが現れ、ここから逃げないのは患者に今も固執しているからではないかと問う。 患者はその後急変してチームは肺塞栓を起こしたと考える。 ハウスは患者がヘロイン依存症だと知っていたため、麻薬拮抗剤を与えて蘇生させる。 患者はそのような状況になっても、現実が辛いのでドラッグは止めないという。 始めは単なる痛み止めとして飲み始めたが、やがて依存症のために全てを失った。それでも幸せだったという。 アンバーは普段患者とは話さないハウスが、この患者とはなぜ話し込んだのか気にする。 ハウスはフォアマンとの約束を破り、抱えていた患者を他に回して、フォアマンに仮釈放委員会にさらに嘘を付いてくれと頼む。 アンバーは実のところ、大切なのは刑務所でもウィルソンでもなくて、患者の診断をしてパズルを解くことではないかという。 ハウスは患者の新たな症状からALSであることを告知する。 進行は早く、命は助からない。 その時、患者の右側の静脈が膨張して、左右非対称になっていることに気づき、超音波で調べて、患者が知らないうちに小枝を飲み込んでいるのを見つける。 これが自己免疫反応を引き起こして、ALSに似た症状を引き起こしていた事がわかった。 小枝は手術で取り除かれた。 ハウスは一人命を救っても、人は70年後にはみな死んでいくという。アンバーは病人はいくらでもいるのだから、絶え間なくパズルを解く楽しみは続くのにと返す。 ならば死ぬ必要は無い、アンバーはここから立ち去るように勧める。 ハウスがドアを開けるとそこは火の海だった。 出口を探したハウスは床を突き抜けて階下に落ちる。 ハウスの行方を心配したフォアマンとウィルソンは、ハウスがかつて入院していた精神病院のノーラン医師を訪ね、ハウスがヘロインを摂取している可能性があるという話を聞く。 2人は病院に戻って、ハウスの患者のカルテを探し始める。 ハウスの前にかつての恋人ステイシーが現れる。 なぜ火事なのに逃げなかったのか。落ちたのは神の印か。ハウスは神は信じないが、愛を信じているではないか。 ハウスはトイレを詰まらせた罪をウィルソンに押しつけ、末期ガンだから刑務所に入らなくて済むように、嘘を付いてくれと頼んだ。 ウィルソンは始めは引き受けるが、考え直して、まだ俺に頼るのか、このままだと学ぶチャンスを失うぞという。俺が死んだらお前には誰もいないと言われ、ハウスは永遠に俺は孤独なのかと答える。 ステイシーはウィルソンがいたからハウスは良心を持つ必要はなかったという。ウィルソンが死ぬことは逆にハウスにとって良いことだという。 大事なものは自分自身の中にある。女性との関係にしても幸せになろうとしたら、なれるのだ。こんなところで死ぬ必要はない。 そこにキャメロンが現れる。 キャメロンは今もハウスを愛していて、自分は何も生きろとは言わない、ただ死は罰ではなく報いだという。 これまでハウスは十分に苦しんだ。犠牲も払ってきた。 ウィルソンが楽になる道を選んだように、ハウスだって人生を投げ出したって構わない。 ハウスは隠していた患者との会話を思い出す。 病名を告げた時、患者はハウスの罪を被ると申し出た。 患者はハウスに恩があるという。救えなかったのになぜそんなことを言うのかと問われ、患者は自分にはもう失う物がないという。 ハウスは患者を救わなかったことで事態が好転するのは皮肉だという。 キャメロンはハウスが自分よりも患者の事が大切なのかと問う。ハウスは自分自身の事よりもパズルを解くことが大事なはずだ。 なぜ決められずにいるのか。なぜ逃げるのか。逃げている事を認める事さえできないのか。 ハウスは「俺だって変われるのだ」と立ち上がる。 患者の住所を突き止めたフォアマンとウィルソンは、燃えさかるビルの中にハウスの姿を見た。 その瞬間、ビルは爆発し崩れ落ちる。 現場で回収された遺体はハウス本人と確認され、ウィルソンらはハウスの葬儀に集まった。 それぞれが別れの言葉を述べる中、ウィルソンの携帯にメールが届いた… 最終回は懐かしい顔が集まりましたね。そのための葬式だった? ノーラン医師は必要なかったかなとも思いますが、カトナーやアンバーは「ここは地獄か?」と思わせる演出で良かったと思います。 No.13やキャメロンについてもよくぞ出てくれました。 (ジェニファー・モリソンは「Once Upon a Time」とのギャップが激しい) 最終シーズンでカディが出るかどうか、ネットで話題になりましたが、あの場面ではステイシーの方がふさわしかったですね。 やっぱり、ハウスの脚がああなったのもステイシーの決断の結果でしたし、2人は普通のカップルとして愛し合っていた。 あそこでハウスを力づけ、導こうとするのに、恋愛でぐちゃぐちゃになって逃げ出していったカディでは無理でしょう。セーラ・ワードの包容力ある存在感は好きでした。 このエピソードを見終わった後、永久保存版のシーズン1の「Three Stories」を見直しました。 何度も見ていますがやっぱりこれが「House」の原点ですね。 そして、7年前はみんな若かった。(笑) ハウスが死を偽装したのは予定通りで、私はシャーロック・ホームズを思い出しました。 生まれ変わるために、そこまでしなければならないのかとも思いますが、最愛のウィルソンに寄り添ってどこかでウィルソンを看取った後は、ハウスが伝説の彼方に消えていくような感じで、まあそれもありかなと思います。 ハウスとウィルソンは最高に幸せの時間を過ごしているのでしょうね。 その他、チームはチェイスが戻ってきて引き継ぎ、フォアマンはハウスの存在を薄々感づいたでしょう。キャメロンはシカゴのERの責任者となり幸せな家庭を持っているなど、終わりらしい終わりでした。 制作陣、キャスト、みなさん、8年間、ありがとう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 20, 2014 09:11:43 AM
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