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カテゴリ:NCIS: ニューオーリンズ
感謝祭エピソード。
ついに、ディーン・ストックウェル登場。 もちろん、スコット・バクラとは「タイムマシーンにお願い(Quantum Leap)」以来の盟友であり、このエピソードも展開がとてもそれっぽかった。 ちなみに、2人の競演は「スタートレック・エンタープライズ」でも実現しているのですが、ディーン・ストックウェル自身が、JAGでは海軍長官役でしたね。 死亡した窃盗犯がもっていた拳銃が、海軍の仕様の物だったため、NCISが捜査を行う事になった。 拳銃の登録ナンバーは消されているため、セバスチャンが再現することにする。 すると、銃は40年前に自殺したとされた、ジェイコブ・ターロウ兵曹長が所有していた事がわかる。 ターロウ兵曹長は、当時、新兵募集でアフリカ系兵士を入隊させたユダヤ系士官として、地元の差別団体などから嫌がらせを受けており、事務所で騒ぎが起こりけんかになった後、首を吊って死亡したのを自殺とされた。 ロレッタ・ウェイドはインターン時代、ろくに検視もされずにターロウが埋葬されたことを覚えていて、この事件に対してこだわりがあった。 ロレッタはジェイコブの妻ハンナと連絡を取り続けてきたが、ハンナは末期ガンとなり残された時間は少ない。 何としても、ハンナのために真犯人を突き止めたいという。 やはり軍人だったジェイコブの友人ポールに40年前の事件について聞くと、新兵募集事務所に南軍旅団の一味が乱入してきてけんかとなったが、警察はその場では手を出さず、後から死亡したと連絡してきたという。 プライドは公式に事件の再捜査を行う事にするが、当時の資料はカトリーナ台風で失われていた。 かろうじて残っていた死亡時のロープからセバスチャンがDNAを採取することにする。 ロレッタはジェイコブの墓を掘り起こし、死因を探ろうとするが、裁判所命令で掘り起こしの中止の命令が下る。 判事の名前は伏せられているという。 セバスチャンが窃盗犯のズボンから鉛の成分を検出し、工場や処分場などから規制を破って家に持ち込んだ人物として、南軍旅団のブリック・マイヤーズの名前が挙がる。 マイヤーズの自宅に向かうと、武器などを違法に所持、売買しており、窃盗犯はここからジェイコブの銃を盗んだようだった。 その場にいたマイヤーズとその仲間を逮捕して尋問すると、当時ジェイコブと殴り合いになったことは認めるが、銃がジェイコブのものだとは知らなかったという。 銃はジェイコブが自殺した後、「Tボーン」という警官から買い取ったという。 南部旅団は人種差別が根強い地方で公民権法以降も存在し、警察とも通じ合っていた。 ロープからDNAを採取することはできなかったが、セバスチャンはロープをつるし上げた角度から、大体の身長が推測できるという。 FBIは当時一般人も監視していたことから、警官たちの写真を取り寄せ分析すると、Tボーンの姿が浮かび上がってきた。 ソフトで今の年齢に加工すると、プライドはその男を知っているという。 男はハミルトン議員の父親、トム・ハミルトンで、さっそく親子で釣りに出かけようとしているところをマリーナで聴取する。 トム・ハミルトンはジェイコブを半年で8回も不当逮捕した記録が残っていた。 判事に中止命令を出させたのはハミルトン議員に違いない。 プライドは強引に命令を撤回させ、ロレッタはやっと遺体を調べる。 すると、死因は首を絞められたのではなく、頭部を鈍器で殴られた事による損傷ではないかという。 セバスチャンは、ジェイコブの持っていた銃で殴られ、その銃には血液が残っていたという。 もしそれがトム・ハミルトンのものならば決定的だ。 プライドはハミルトンにDNA採取を要求するが、令状を取ってこいと断る。 プライドは息子を説得して比較サンプルを手にするが、銃のDNAとは一致しなかった。 ロレッタはジェイコブが残した日記の最後のページを書いたのは、別人だという。しかも、ごく親しい人間だ。 NCISは、友人のポールがハンナの薬を買うときなどに処方箋に書き込んだ文字を鑑定し、嘘の内容を書き込んだと追及する。 ポールは、ハンナに横恋慕し、ジェイコブと婚約する前に一夜を共にして、自分とどちらを選ぶのか迫ったという。 ハンナはそれは過ちだったと言い、ジェイコブにはこのことを言わないでくれと頼んだ。 南軍旅団に襲われた夜、ポールはジェイコブにそのことを打ち明けてしまった。 すると収拾が付かなくなり、向かってきたので殺し、自殺に見せかけたという。 ジェイコブの遺体は墓に戻され、ハンナはもうすぐ夫に会えるという。 海軍長官の命令で、引退したポールを軍に戻し、殺人罪で軍法会議にかけることになった。 感謝祭で娘のローレルがボーイフレンドを伴い、戻ってきた。 ローレルは父親にボーイフレンドを紹介すると、いつも彼らはプライドに魅惑され、すっかり父親の話題ばかりになってしまうというので、距離を取って欲しいという。 今回もオライオンを連れてきたが、さっそくその兆候が見えたので追い返してしまった。 いつもそうやって、失敗しているというローレルに、プライドは真剣なのに、そう思いたくない事もあるという。 今年の感謝祭ディナーは実家に戻らないブロディと呼び戻されたオライオンを含め、大人数でテーブルを囲んだ。 ローレルの表情がかわいかったですね。 確かに、プライドのようなお父さんには、男だって惚れてしまうかも知れない。 君のパパってすごいんだな、などという会話でローレルは「私のことは?」と思うのかな。 とても、かわいいなと思います。 でも、問題はそこではないのですね。パパのせいにして、自分は現実に向き合うのを避けてきたのかな。 オライオン君は、一見セバスチャンに似ているなと思いましたが、さわやかな青年でした。 後、このチームの構成から言って、セバスチャンの立ち位置は、BONESのホジンスに似ていますね。 もちろん、本家でいうとアビーなのですが、証拠を分析する方法を考案するのに熱中して「キング・オブ・ラボ!」と叫ぶ感じがそっくりです。 ロレッタが毎夜未解決事件のファイルを眺めて、犯人を突き止めたいと思っているところも印象的でした。 ところで、トム・ハミルトンとプライドの父親カシアスとの間には因縁がありそうですね。 もう少し強ければ監獄に行かなくても、というのは何があったのかな。 老い先短いハミルトンには、いつか真実を明かして欲しいです。 「ミシシッピー・バーニング」は見ました。 「奇妙な果実」も、決して昔の話ではないという。 ニューオーリーンズなら、なおさらなのでしょうね。 「タイムマシーンにお願い」でも何度も黒人差別を扱うエピソードがあり、そこに家族の隠された秘密があり、久しぶりに重いテーマを見た気がしました。 これからも楽しいだけでなく、心に響くエピソードがあると良いですね。 もちろん、最後は家族や親しい友人との心温まるシーンがあるのもありがたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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