ニューオーリンズといえば『欲望という名の電車』ですよね。
いつこのネタが出てくるのかと思っていましたが、今回は路面電車がテーマだったのに触れられなくてちょっと残念。
でも、ウェイドの過去に絡めてなかなか見ごたえがありました。
パーシーはお休みでしたけど。
路面電車の終点に、海軍航空基地勤務のカレン・デッカー曹長が残忍な姿で吊るされていた。
両目をくり抜かれ、全身に刺し傷がある。
遺体は別の場所で殺したあとに運んだと見られ、防犯カメラの死角になっていた。
グレゴリオは犯行が何かの声明と考えられ、儀式とも見えるという。
現場に到着したロレッタは、昔同じ光景を見たとショックを受ける。
被害者のデッカーは、20年間カウンセラーとして奉仕し、2ヶ月後に退役する予定だった。
上官の話では、昨日の昼に緊急の電話が入り、帰宅したという。
通話相手はプリペイド携帯で、数日前にも通話があった。
発信場所が台風で廃校になった中学校だとわかったので、ラサールとグレゴリオが向かう。
誰かが寝泊まりした跡があり、大量の血痕があった。
ここが犯行現場と考えられ、グレゴリオはジャック・ゴードンという名前の統合失調症の薬を見つける。
ゴードンは20年前に殺人罪で逮捕され、8日前に仮出所していた。
ロレッタは20年前に、ゴードンが起こしたジャネット・オルテガ殺人事件の検視を行っており、次の標的は自分だと行って怯える。
ゴードンは路面電車の運転手をしていて、デッカー曹長が吊るされていた場所はゴードンが運転していた963号車の前だった。
中学校で見つかった血液もデッカー曹長のものと一致した。
ジャネットとデッカーは、20年前に航空母艦エンタープライズで同僚として知り合いで、ジャネットはゴードンと交際していた。
裁判で、デッカーはゴードンが精神的に不安定だと証言し、凶器はゴードンのナイフだった。
ロレッタがデッカー曹長の髪の毛から採取した毛髪がゴードンと一致した。
これはゴードンの復讐劇と考えると、やはりロレッタが危ない。
しかし、ゴードンは一貫して無罪を主張しており、デッカー曹長がゴードンから電話で脅されたのなら、なぜ通報しなかったのか。
プライドはロレッタの自宅に泊まり、警護することにする。
NCISはゴードンの弁護をしたミッチェルを訪ねる。
ミッチェルはゴードンの仮釈放は知らなかったと言い、彼の電車で毎日通勤していて気の毒に思ったので、無料で弁護を引き受けたという。
ゴードンの精神状態を元に、取引で減刑を認めさせたという。
ミッチェルはゴードンの同僚、トッド・ボージャーもゴードンに不利な証言をしていたので保護するべきだという。
トッドは、ゴードンとジャネットが仲良く、妄想に苦しんでいたとしても殺すとは思えなかったという。
ゴードンについては、今朝停留所で見かけたという。
パットンは20年前の裁判の映像を見て、ロレッタがいつになく感情的になっているのを指摘する。
ロレッタ自身もなぜか客観的になれず、有罪と決めつけて証言したのが、陪審員に影響したはずだと振り返る。
実は、ロレッタはこの事件の直前に前夫と離婚していた。
もしかすると、夫のイメージをゴードンに重ねたのかも知れない。
プライドはロレッタの家の外に潜むゴードンを見つけ逮捕する。
ゴードンは薬が切れて苦しんでいたが、それでもジャネットもデッカーも殺していないと訴える。
ロレッタの家に行ったのは、信じてくれる人が必要だったからだという。
ジャネットのことは愛していたが、調子が悪くなると彼女に暴力を振るったりするので、ナイフを渡して身を護るように言ったという。
ジャネットは自分から去ったが、デッカーは自分を助けようとしてくれた。
ロレッタは20年前に見落としがあったかどうか、遺体を掘り起こして調べるという。
セバスチャンにはデッカーから見つかった毛髪が仕込まれたものかどうか、調べて欲しいという。
NCISは、デッカーが最後にジャネットに会った時に身に着けていた紫色の宝石のペンダントが殺害時にみつかっていないという点に注目する。
セバスチャンは、遺体から見つかったゴードンの毛髪がゴム手袋で取り扱われていた事を確認する。
誰かがゴードンを陥れようとした可能性が高まったが、真犯人は全く手がかりを残していない。
20年ぶりにジャネットの検視をしたロレッタは、首の後に擦り傷があったのを見逃していたという。
その傷口からプラチナの成分を検出し、パットンは1997年に販売された4500ドルのネックレスを割り出す。
ゴードンには高すぎる買い物で、販売した店はミッチェルの事務所の隣だった。
当時、ジャネットはストーカーがいたと言われ、ミッチェルが横恋慕してプレゼントしたが、断られて殺しゴードンに罪をなすりつけ、裁判を担当して再審を阻み続けたのではないか。
モルグにミッチェルが侵入し、ロレッタに銃を向け、発見した証拠を削除するように要求する。
ジャネットの遺体が掘り起こされた事を知って、ロレッタが真実を知ったと察したという。
本当はゴードンを死刑にしたかったが、精神状態を考慮し計画性が立証できないため有期刑になったという。
ロレッタの証言はありがたかったというミッチェルに、プライドらが到着し、ロレッタは薬品を浴びせて反撃する。
プライドはミッチェルを射殺する。
プライドはゴードンの無実を証明し、何とか元の職場に復職できないか、市に掛け合ってみるという。
ロレッタは自分が過去におかした間違いを反省し、ゴードンの力になりたいと望んでいる。
ゴードンはロレッタのおかげで、精神状態について証言し減刑されたのだから、恨んでいないという。
プライドは2人を会わせることにし、ロレッタが長年冤罪救済活動をしている事から、ぜひ被害者の支えになってほしいという。
ゴードンとロレッタは再会し、握手を交わす。
字幕に出ていませんでしたが、ジャネットとデッカーが「エンタープライズ」で勤務していたというのは、やはり無視できません。(笑)
スコット・バクラは初代USSエンタープライズの艦長役ですからね。
それは置いておいて、猟奇的な殺人事件を精神障害で苦しむゴードンに結びつけるというのは、ちょっと抵抗がありました。
ロレッタが全ての証拠がゴードンを指していた、というのはいくらなんでも酷い。
プライベートで問題があったとしても。
でも、それが今のロレッタを作り、冤罪救済への道に進んだという事なのでしょうね。
ロレッタ前夫の事は初めて触れられましたが、この感じだと出てくることはなさそうかな。
プライドとどっちが先に再婚するかしら、というのは大人の会話だなあ。
パーシーがお休みだというのは、最後に出てきましたが、それまでは一言も説明がないし、変ですね。
ラサールがトラブル後、さっそく彼女探しに勤しんでいるのは、また次のトラブルがあるのかしら。
それとも、本当の相手を見つけるのかしら。
グレゴリオの「じゃ、私がもらっちゃおうかなあ」というのはマジなのかなあ。