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カテゴリ:NCIS: ニューオーリンズ
前話の続き。
シリーズの行き先が見えてきたような感じですね。 特定の警官たちの暴行事件について、プライドはリタから組織犯罪規制法(RICO法)を適用すればどうか、というアドバイスを受ける。 そのためにはクリアしなければならない条件があるが、可能性はある。 市長は警察内の魔女狩りという批判を恐れながらも、プライドに捜査の継続を認める。 まずは、パーマー、ブレイクリー、イェーツが警察学校を卒業直後から苦情が多かったことに注目する。 他の警官に目を向けると警察学校のキャンベル教官の指導を受けたものの中に、暴力的な傾向があるものが多く、キャンベルに直接話を聞くことにする。 キャンベルはなぜNCISが警察官の資質について探るのかいぶかるが、いわゆる「戦士の訓練」は今は行っていないという。 実際は、警察官を目指すものの中には好戦的な者も多いと認めながらも、現場のことは現場の指導官に聞けと言い、アカデミーではブレイクリーもイェーツも優秀で問題がなかったという。 プライドが帰宅すると、いきなりSWAT隊が乗り込み、プライドとリタを押さえつけた。 殺人事件の間違った情報を元に家宅捜索をしたというが、プライドはブレイクリーの差し金と考え警察署に乗り込む。 今にもブレイクリーを殺そうかという勢いに、ヒダルゴが止めに入りその場はなんとか収まるが、捜査はやりにくくなりそうだ。 翌日すぐに警察組合の代表が支局を訪れ、特定の警察官を捜査することから手を引けという。 そもそも、プライド自身が過去に一線を越えて暴走した事実があると言うと、グレゴリオが割って入って代表を追い返す。 プライドはリタが手錠を掛けられたことがショックで、本当にブレイクリーを殺す気だだったと明かす。 過去に一線を越えたことは確かで、自分を抑えようとしてきたが、今は自分を疑うという。 市長はタフに仕事をこなしてきたロレッタも限界を超えつつあることを察知し、専門家の助けを求めるようにいう。 グレゴリオは真剣交際のカーラを母親にどうやって紹介すべきか悩む。 リタの尽力でイェーツが任務時間外に副業として行っている警備会社の仕事で、税金を申告漏れしていることがわかる。 その件でイェーツを取り調べ、パーマーの件で証言するなら見逃すと迫ると、イェーツは組合代表を呼んでくれと答える。 その時に、プライドはイェーツとキャンベルの腕に同じ「スビットファイア」のタトゥがあるのに気づく。 実は南北戦争以前から警察内にあったという秘密結社の印で、「服従あるのみ」を意味する。 彼らをギャングと同じとみなすとRICO法も適用できるかもしれない。 警察内で同じタトゥをしている13人は全員がキャンベルの教え子で、キャンベルが仲間を集めていたのならRICO法の要件を満たす。 しかも、13人には他の警官よりも40%多い苦情が寄せられている。 金銭的利益の享受という点では、彼らは皆キャンベルが設立した警備会社に雇われていることから何とか条件を満たすのではないか。 しかしリタが司法省と交渉したが、残念ながらRICO法の適用は認められず立件できないという判断となった。 プライドは諦めずに、13人の勤怠表をチェックして、任務時間中に警備の仕事をしていることを突き止める。 彼らを刑務所に送ることはできなくても、少なくとも警察官のバッジを奪うことはできる。 ブレイクリーらは警察官として職を失うことになった。 ブレイクリーはプライドに「これで終わらないぞ」とうそぶく。 意を決して、母親に自分がゲイであることを伝えたグレゴリオだったが、母親はずっと前から気づいていたという。 ロレッタはセラピーを受けることにし、息子のCJのデモ参加にも理解を示す。 テイラー市長はコロナ禍後の市を立て直すために、様々な問題を解決する目的で対策本部を立ち上げ、プライドに任せたいという。 確かに組合代表のいうとおり、プライドも人のことは言えませんね。 過去、プライドは暴走しましたしました。 チームを巻き込みましたし、自分の命も危険になった。 でも今は愛するリタが支えているし、市長の厚い信頼を得て新しい道に進むことができるのではないか。 ただ、元警官らの復讐が気になりますね。 こんなことをされて、ただじゃ置かないでしょう。 内部捜査のヒダルゴも安心してはいられないかも。 警察内の秘密結社については「ブルーブラッド」にも出てきましたね。 さすがに、彼らを組織犯罪として裁くのは無理でしょうから、最終的にキャンベル一人の悪巧みで終わらせるということかな。 シーズンプレミアで出てきた狼は、ラスボス、キャンベルを意味しているのかもしれませんね。 今回は耐えに耐えてきたロレッタでさえ、ワインに頼っている状況であることから、救いを求めなさいということになった。 友人として指摘した市長さんがなかなか立派な人だと思いましたが、ロレッタが目指す「強い黒人の女性」というのを聞いて、たまたま今週の「ニューアムステルダム」のアラバマから来た信者さん一行の黒人の女性たちを思い浮かべました。 彼女たちタフだなあと思いましたね。 CJから「息子を頼って良いんだよ」と言われて、私なら号泣してしまいそうですが、ロレッタはまた気丈なところを見せていました。 うーん、みんな素晴らしい。 要するに女性陣がみなそれぞれに輝くエピソードでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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組織的な権力悪との闘いは、厳しいですね。
プライド個人の過去には…… 「I've crossed the line. More than once. Even if it was for the right reasons.」 そして、今回もSWATが愛するリタにまで「攻撃」を仕掛けたことで…… 「When I went after Blakely, I was ready to kill him. I'm not kidding. I would've killed him.」……本気で殺そうとした。。。 >過去、プライドは暴走しましたしました。 >チームを巻き込みましたし、自分の命も危険になった。 ここ2年ほど、プライドも変わろうとする姿勢が明らかではありましたが、 初期からトータルに見ると「模範的な特別捜査官」か??と問われると大いに議論の分かれる所でしょうね。 そのプライドに、市長から新たなオファーが。 警官問題に限らず、住宅、学校、医療、育児…… これらの問題に取り組むタスクフォースに、 I want you. I need you, really.……「この胸のときめきを」の歌詞の勢いで!! RICO法で実際に摘発されたのが……LAPDランパート支署の「対ギャング特捜チームCRASH UNIT」が起こした70人以上の集団的な汚職不正事件で……暴力、汚職、証拠の捏造などの一連の事件で逮捕者が出て、証拠捏造がらみで100件以上の有罪判決が取り消されたそうです。この事件をベースにドラマ化したのがAXNで放映した「ザ・シールド ~ルール無用の警察バッジ~」全7シーズン……や2011年の映画「ランパート 汚れた刑事」などなど。 実際の悪徳警官集団への捜査なら……今回のような「警官殺し」+プライドのような地元で有名な「特別捜査官」自宅への「SWAT悪用の嫌がらせ」……に対して、内部捜査のヒダルゴが本気+テイラー市長も本気+外部の政府機関も本気で動いている……という状況が見えてくる中で……警官の多数派=様子見の傍観でしょうが、少数派ながら真にクリーンな警官もいますから……少しずつ「内部告発」情報が出てくるように考えます。 「警官殺し」が「迷宮入り」の今回の処分はスッキリしませんが…… 警察改革は、ここからスタートするんじゃないでしょうか? 相当な腐敗だったとしても、今回のように別件で13名が免職になり……中心的な悪徳警官が資格を失った段階で……これまでの「悪事」の証拠・証言が、やっと出てくるはずです。ですから、市長+ヒダルゴが捜査を継続し……そこにプライドが正式に参加していくことで、初めてNOPDの改革が大きく進展するように思います。 (January 17, 2022 12:34:32 AM)
>今回は耐えに耐えてきたロレッタでさえ、ワインに頼っている状況……
>友人として指摘した市長さんがなかなか立派な人だと思いました…… そして、葛藤しながらも、 指摘を「ちゃんと受け止める」「受け容れる」ロレッタこそが……真に、 >ロレッタが目指す「強い黒人の女性」 なんだろうと思います。 そして、自分の間違いを、CJに率直に謝れることもまた「強さ」でしょう。 そういうロレッタが育てるからCJも、(サムの娘キャムと同様に) 頼もしく成長してデモに主体的に参加し、そして、ロレッタの謝罪を正面から受け容れるだけじゃなくて…… >CJから「息子を頼って良いんだよ」と言われて、私なら号泣…… ……となるわけですね。 >たまたま今週の「ニューアムステルダム」のアラバマから来た信者さん一行の >黒人の女性たち……彼女たちタフだなあと思いましたね アメリカでは放映年度が違うけど、日本でたまたまFOX~スパドラとチャンネルは違えども連続放映となった2作品。……神の采配であるかのように内容面で響き合うこと、時々ありますね。 日本でも下町の女性(大阪のオバちゃん等)にたくましさを感じることが多いですが、アメリカの黒人女性は二重の差別に耐え、はね返し、そこに信仰パワーも加わってタフなんでしょうね。 ただ、彼女らも「事故」にあったから持病の治療を受けられたけど……それがなければ、治療費もなく、あっても病院は遠いし……という日常を生きるしかなかったわけで。 それに対してリーダーの女性ケイ・ヘンリーは「行動を起こすための強い力」を求めて祈り……「たまたま」自動車事故保険の特約に出会い、ピンときて全員から7.5ドル集め……神を信じて、病院の近くで意図的に事故を起こし……「たまたま」、マックス=弱者の立場で行動する医師がディレクターを務める病院に全員が運ばれ……しかし、ヘンリーは保険詐欺容疑で「逮捕」され……ところが、「たまたま」移送中の刑事の前で発作を起こし……マックスの前にUターン……刑事の質問にマックスは彼女が「不安定型糖尿病」で、それが事故につながった可能性がある=Very well could have.と答えて……ヘンリーを救いました。 ヘンリー「Is God in me?……No, that's not.……I don't know.I don't know.… I hope so.」 タミー・グレゴリオは……「いとこがプロテスタントと結婚したことで事実上、一族から勘当される」ほどの、古風なカトリックである母親……へのカミングアウトがなかなかできずに悩み……一気に良いヤツに変身してきたカーターや、いつも通りのセバスチャンに支えられ、電話してみたら…… >母親はずっと前から気づいていたという。 まぁ、グレゴリオ一族のルーツである、カトリックの本場イタリアでも……ついに6年前、同性婚に準じる「同性カップルのシビル・ユニオン」合法化が実現しましたから、母親がタミーの同性愛を受けいれたこともまた、新しい時代の流れの反映ですね。 良かった良かった。 (January 17, 2022 12:36:09 AM)
>この事件をベースにドラマ化したのがAXNで放映した「ザ・シールド ~ルール無用の警察バッジ~」
なるほど。 大きな組織はそれなりに腐敗や悪習がはびこる要素がありそうですね。 ニューオーリンズはNYやLAに比べると規模が小さいけれど、やはり南部ということもあり、差別の歴史も厳しいですからね。 今回は昔あった秘密結社を個人的に利用した男が悪の根源、という形で終わらせようとしているのかなと感じました。 >ヘンリー「Is God in me?……No, that's not.……I don't know.I don't know.… I hope so.」 タイトルからして「神の右の御手」なので、神に祈った善き人を通じて神は御心を示された、ということですね。 多分、その右手はドライバーの女性ではなくてマックスだったのかもしれません。 今回この集団に起きたことは信心深い人たちはそれを奇跡だと思うでしょう。 ドラマなので作った感じはありますが、たまにはこういうエピソードも良いと思いました。 もっとも、妻を失ったマックスの心はまだ閉ざされたままのようですが。 (January 17, 2022 09:06:11 AM) |