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ニューストピックス

2007年06月22日
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テーマ:戦争反対(1187)
カテゴリ:海外の話

アメリカの下院が日本政府に従軍慰安婦の件で謝罪せよと求めるという、私から見ても奇妙な決議が、どうやら可決されそうな情勢です。

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従軍慰安婦問題、決議案を採決へ 米下院外交委

 米下院外交委員会は18日、従軍慰安婦問題で日本政府に対して明確に歴史的責任を認め、首相が公式に謝罪するよう求める決議案を26日に採決する日程を固めた。米議会関係者が明らかにした。本会議での採決は未定だが、ラントス外交委員長も決議案を支持する考えを示しており、同委員会での可決は確実な情勢だ。

 決議案は1月末に日系のマイク・ホンダ議員(民主、カリフォルニア州)が提出。この日までに共同提案者は民主、共和両党の140人(下院の定数は435)に達した。4月末に訪米した安倍首相が謝罪を表明し、5月下旬の委員会採決は見送られたが、米側には人権問題との認識が強く、韓国人団体の働きかけもあって、共同提案者が増え続けていた。

http://www.asahi.com/international/update/0619/TKY200706190038.html
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まあ、それ自体に何らかの拘束力があるという訳でもないのでしょうが、こんなものが可決されるということは、アメリカ人の多くがそういう目で日本を見ているということの現われであって、今後アメリカと付き合って行く上で、良いことなど何も無いのは確かでしょう。

で、この決議が可決されそうとなった背景には、どうやら「The Facts」なるトンデモ広告の存在があったようです。

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これに対し、日本の国会議員有志や言論人らは今月14日付の米紙ワシントン・ポストに強制性を示す文書はないとする全面広告を出した。だが、議会関係者の一人は「この広告は確実に採決を促す要因になった。態度を保留していた議員も『決議を通すのは今だ』と確信したかもしれない」と、逆効果だったとの見方を示した。

 広告には「1945年に占領軍当局は、米兵による強姦(ごうかん)を予防するため慰安所の設置を日本政府に要請した」とあり、これが反発を招いた可能性もある。
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まあ、日本流「保守」を自認する人々にとって最も重要なのは、戦前の日本を全否定することを許さない(中にはそれが高じていかなる否定も許さないという者も)ということのようですから、慰安婦問題で謝罪しろなんて他人から言われるなんてあってはならないことなんでしょう。
私に言わせれば、事実であろうとなかろうとそんな過去のことにこだわるのは「保守」でもなんでもない、自分個人の価値観を守りたいってだけにしか見えないんですけどね。

で、あの広告が掲載されたと聞いた時に、こんなものは逆効果にしかならないだろうと思ったら案の定。

誰があんな広告を載せようと言い出したのか知りませんが、あんなものがアメリカ人に通用するはずがないじゃありませんか。
他国民による「人権の侵害」というキーワードに対しては、自分達がそれを守っているかどうかを省みることすらせず、とにかくそれが絶対悪だと思い込み、その為にはその国の人の命を奪うことさえ容認するのがアメリカ人ですよ。
しかも、少なくとも「売春」という現在の価値観ではやってはいけないことに国が関与していたという事実があるのですから、そこに「強制性」があったか否かなんて、大したインパクトは持ちません。

アメリカ人にこういう話が広まったら、もう後は証拠がどうのなんて言ったって始まらない。既に感情の問題になってしまっているのですから。フセイン政権がいくら証拠を出したところで、「フセインは大量破壊兵器を持っている」という思い込みを解くことができなかったようなものです。

しかも、アメリカ軍が日本を占領した時にやはり慰安所を設置したなんて、アメリカ人を刺激するようなことを書いて。そんなことを書いたらそれを消すために、もっと強硬なことを言ってくるのは目に見えてくるじゃありませんか。

あの広告は、まさに百害あって一利無し。

じゃあ、この問題はどうすればよかったのか?
私は、「そんなこともあったかも知れませんね」という態度で、とにかく相手を否定しないことが重要だったと考えます。

ですから、謝罪しろというなら謝罪したってかまわない。
但し、「過去は過去、今は今」ということだけははっきり言う。
今現在の問題にその過去の話を絡めてきたら「それは違う」と言う、その一線を守れば実害はほとんどありません。

形の上では過去に責任を押し付けることになりますが、その方が、現在のそして未来の日本は過去の日本とは違うと際立たせることができるというメリットもある。
じゃあ、その時代の人の名誉はどうなるという声もあるでしょうが、それは日本を敗戦に導いた結果責任を取ってもらうという意味で致し方ないでしょう。

慰安婦問題をムキになって否定しようとする人は一体全体何をやりたいのでしょう。
過去の日本人は慰安婦の強制連行のようなことはしなかった?
それがわかったとして何のメリットがあるんです?
過去と訣別できない日本というイメージをふりまき、「あった」と主張する人の恨みを持続させる。そして、真の動機が何かは存じませんが、そういう過去を美化したい人々の自己満足が得られるだけでしょう。

残念ながら、過去にこだわる人々がこうやって否定しようとするから、相変わらず「謝罪しろ」なんて言い続ける人も生まれるのであって、ああいう人によって今現在の我々の足が引っ張られていることこそが、厳然たる事実(The Facts)だと思います。






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最終更新日  2007年06月22日 02時52分02秒
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