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テーマ:戦争反対(1187)
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この「戦争反対」のテーマで平和を希求する書き込みをすると、おっとり刀で駆けつけて同じような内容を書き込む若干名の自称改憲派。 既に論破されているのに、別人のブログだから気づかれないとでも思っているのか、本当に懲りませんね。 それを私から指摘された自称改憲派の某氏が、これまたいつものように他人をストーカー呼ばわりするエントリを書いた。 まあ、ストーカーは自分の行為をストーキングとは思わないものですから、それをたしなめる者をストーカー呼ばわりするのはまあ致し方なしと、見守るしかないのでしょうね。 反論は自分のブログで書けと言うので、私の場合ちょっとコスト高ではあるのですが、新たなエントリとしてこちらに書くことにします。 ==================================== で、まずはこの自称改憲派の自己矛盾を指摘しておきましょう。 この人は、たとえ憲法9条を変えても日本が戦争を仕掛けることはないと言い張ります。 >9条変えても日本から仕掛ける戦争は起きません。 >何せ装備がありませんから物理的に不可能です。 >仮に侵略に成功しても人数不足で占領もできませんし。 つまり、憲法を変えても自衛隊の装備も目的も変わらないのだと言っている。 ところが、じゃあ改憲して何が変わるのかと言うと、 >それに特定アジアに対しての抑止力ともなります。 >特定アジアは改正に大反対してましたね。 >これこそ相手が恐れている証拠であり、自衛軍となれば抑止力となる証左です。 >抑止力が強ければ強いほど相手が攻めてくる可能性が減ります。 と言う。 改憲しても自衛隊の装備も目的も変わらないはずなのに、なんで抑止力が強くなるって言うんでしょう。 どうみても矛盾してますね。 周辺諸国が日本の改憲を警戒するのは、自衛隊の専守防衛目的が変わるから、即ち自分達の国を攻撃することが制度上可能になるからに他なりません。 相手が恐れているのは、日本の攻撃力であって、自分達が攻め込むにあたっての抑止力などではない。自分に都合よく他国の思惑を創作して垂れ流すなど、ただの電波に過ぎません。 それとも、日本が憲法で自衛隊は軍隊だと宣言すれば、それだけで周辺諸国は恐れをなして日本を攻めなくなるとでも言うのでしょうか? そんなことを考えているなら、この自称改憲派こそが憲法教信者ってことでしょう。 自衛隊を軍隊として認知するだけで、その規模に関係なく抑止力が高まるなら、現在の自衛隊ほどの装備も人員も不要ってことですよね。例えばこの自称改憲派の某氏に「あなたが自衛軍です」との辞令を渡すだけで、他の自衛隊員を全員解雇してしまったって抑止力が高まるなら、是非そうしていただきましょうか。財政も助かるし(笑)。 ==================================== 以下には、その他の認識間違いについて記します。 >9条変えても日本から仕掛ける戦争は起きません。 >何せ装備がありませんから物理的に不可能です。 >仮に侵略に成功しても人数不足で占領もできませんし。 自民党改憲案ならば、他国と共同すればこちらから仕掛ける戦争も可能。 ということは装備などの制約はその他国とのトータルで考えるべき。 日本単独で侵略するなんて誰も言っていないのですから、装備がないとか人数不足とか、日本だけの現況を持ち出したって何の反論にもなりません。 第一、現在の装備は現憲法下における自衛隊のもの。 改憲すれば当然それらも変わらなければおかしい。 逆に変えるつもりがないなら、改憲の必要もないってことです。 >それに憲法成立当初は自衛戦争ですら認められていませんでした。 そのような事実はないと言っていいでしょうね。 出発点を間違えて、勝手に誤解しているだけです。 >それが時代ごとに自衛戦争OK、自衛隊は戦力ではない、と無理に解釈してきた背景があります。 政府による憲法解釈が、自衛隊は戦力と呼べるほどのものではないという解釈から、自衛のための実力を持つことを憲法は禁じていないという解釈に変わったのは事実ですけど、こと9条に限らず、その条文に明らかに反しない範囲で、時代とともに憲法の解釈が変わるなんていうのは別に当たり前のことです。 実際に国民の生活に直結するのは憲法ではなく法律であり、その法律を制定する時に必ず憲法との整合性という解釈が入るのですから。 >ようするに形骸化していってるわけで、今の時代では合わないし解釈ではどうにもならんとこまで来てるから変えようというだけの話です。 その「時代に合わない」「解釈ではどうにもならん」のが海外で武力行使をしたい場合ということ。 その目的があるから、自民党は9条改憲をしたがっている、そういう話です。 日本の防衛という点では何の問題も生じてません。 >憲法上の解釈ではそうなっていますが、どう見ても戦力です。ありがとうございました。 つまり、改憲案を提示している自民党の意見さえ無視して、自分の意見に従えと言ってるわけですね。 それで改憲賛成といって自民党案を引いてくる。いったい何様のつもりなんでしょう、この人。 >自衛のための軍隊を持っても戦力とはみなされない、というのは日本だけで通用する話です。 >で、軍隊を持って何が悪いのかが分かりません。 誰も悪いなんて言ってないんですけどね。 自衛隊を軍隊と呼ぼうが何しようが勝手にすれば良いのに、何を独り相撲を取っているのでしょう。 現憲法が禁じているのは侵略戦争をするような武装集団を持つことなんですから、専守防衛目的のそれを自衛隊と呼ぼうが軍隊とよぼうが自衛軍と呼ぼうが、憲法上何の問題もありません。 『そこで、右のような憲法九条の趣旨に即して同条二項の法意を考えてみるに、同条項において戦力の不保持を規定したのは、わが国がいわゆる戦力を保持し、自らその主体となつてこれに指揮権、管理権を行使することにより、同条一項において永久に放棄することを定めたいわゆる侵略戦争を引き起こすがごときことのないようにするためであると解するを相当とする。』(昭和34年 砂川訴訟最高裁判決) >海外での戦闘行為なら今でもできます。自衛のためという制限がつきますが。 できません。 自衛のための武力の行使なら、現憲法で許されるのは「海外」ではない。 あるいは正当防衛レベルの武器使用であるなら、それは「戦闘行為」とは日本政府は呼ばない。 「海外」での「戦闘行為」、この両方を満たす行為を現憲法下で行うことは不可能です。 >今のままでは他国の友軍がピンチだろうが民間人が殺戮されようが見殺しにするしかできません。 >民間人が武装ゲリラなどに目の前で殺戮されても、攻撃されない限り見殺しにしかできない自衛隊。 そんなもの当たり前なんですけどね。 どの国だって、民間人の命を守るのは、その国の治安機関の仕事。 自分の目の前で誰かが殺されたって、権限のない我々は警察なり何なりを呼ぶしかない、正当防衛の要件を満たさない状態で勝手に犯人を私刑にすることなど許されない。 イラクやカンボジアに行った自衛隊も、人口復興支援を行うボランティアご一行様という立場だったんですから当然同じことです。 で、ここでも矛盾を露呈。 つまりこの人は改憲されれば「見殺し」ではない手段が取れると言いたいらしい。 こちらから仕掛ける戦争は「装備がありませんから物理的に不可能」であるはずなのにね。 改憲されれば「友軍がピンチ」「民間人が殺戮」といった事態において、自衛隊はその武力を使用して何らかの行動を起こすことができることになるとこの人物も認めている。 それは即ち、日本が戦争に加担することに対する歯止めが外れるということ。 語るに落ちたってことです。 >ところで9条2の3てこれ? > >自衛軍は、第一項の規定による任務を遂行するための活動のほか、法律の定めるところにより、国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び緊急事態における公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動を行うことができる > >第一項はこれ。 > >日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 > >改憲した方が攻撃しかけられないと思うんですが。 いやはや、ここまで常識がないとは。 ここでの第一項とは 『第九条の二 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮権者とする自衛軍を保持する。』 に決まってます。 自民党改憲案では、この人が上げたものは「前条」ですから。 本気でこんなことを言っているなら、その「第一項の規定による任務」って何なのか、是非書いてもらいたいもの。 まあ、自分の気に入らないものには「何でもはんた~い」で難癖をつけているだけってことが、ここからもよくわかります。 >自衛隊を軍隊として認めようというだけで、それにも反対する連中こそが「何でも反対」ですね。 「認めようというだけ」なら、相変わらず「今のままでは他国の友軍がピンチだろうが民間人が殺戮されようが見殺しにするしかできません。」のままでなければおかしい。 でも、それは違う。 改憲すれば、海外での戦闘行為、武力行使が可能となる。 それが自民党改憲案の真の目的です。 まあ、この自称改憲派の人は「認めようというだけ」などと誤魔化そうとしてますけど、心の奥底ではそれがわかっているんでしょうね。だからこの「見殺し」や「抑止力」のようなところで、つい「本音」がポロッと出てしまう(笑)。 改憲派のこういう不誠実な態度を見せられると、ますますもって憲法9条を守るべきだという意を強くします。 >論破?論点ずらして長々と分かりにくい分を書き、こちらの意見を全て曲解する電波ストーカーが私に噛み付いてるだけにしか見えませんが。 上記のように言ってる事が明らかに矛盾しているし、憲法解釈の変遷も、「第一項」も大間違いってことは、誰の目にも明らか。どう言い繕ったところで論破されています。 だいたい、改憲賛成と言いながら、その改憲案を出している自民党の意見さえ無視しているんですから、最初から「論」になっていないんですけどね。 まあ、この人がこうやっていろんな人のブログで噛み付く目的は、自分が気持ちよくなるという欲求を満たすためなんですから、その独り遊びの言動を真面目に受け取ることが「こちらの意見を全て曲解」しているんだと言われたら、それはその通りかもしれません(苦笑)。 でも、独り遊びをしたいだけなら、我々が大事にしている現実世界の憲法をネタになどしないで下さいってことですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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