カテゴリ:日本経済
クロニクル そごう倒産
2000(平成12)年7月12日 15年前のこの日。1兆円を大きく超える借入金を抱えたそごうグループが民事再生法の適用を申請して、事実上倒産しました。借入金総額は、何と1兆8700億円ということでした。 1997年11月の拓銀や山一証券等の破綻、98年の長銀・日債銀の破綻を経て、日本の金融危機は頂点に達した感がありましたが、なお多額の不良債権を抱えた問題企業は山済みになっていました。そうした一群の問題企業の中に、そごうやダイエーが含まれておりました。 当時そごうの会長は、「借金が1千億円を超えると、貸主の銀行より、借主である企業の方が強くなる。銀行が倒産による回収不能を怖れて、追加貸しや利息の減免に応じるようになるからだ」とマスコミに堂々と語っていました。 そして借りも借りたり1,87兆円も借り続けたのです。しかし、長引く金融不安に、膨らむ一方の公的資金という名の税金の投入に、もう借り得を許容する雰囲気はどこにもなく、金融機関も不良債権の処理を進めることを迫られ、無謀な拡大路線を取り続けたそごうを見放すしかなくなっていったのです。 こうして、この日、遅きに失したのですが、ようやくにしてそごうの倒産が日の目をみたのです。先送り体質が損失を大きく拡大し、事態を大きく、複雑にした倒産劇でした。 その先送り、今や欧米で大きな問題となっているのですが、やっていることは、当時の日本とあまりに良く似ているので、不謹慎ですが、思わず笑ってしまったのですが、それを今度は中国が真似しているようです。ヤレヤレ…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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