カテゴリ:外国史
クロニクル 会議は踊る、されど進まず
1814(文化12)年9月18日 203年前になります。日本では滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』が刊行された年に当たり、翌年には、『解体新書』の翻訳が完成する。そういった時期でした。 この日、ナポレオン戦争後のヨーロッパの新秩序をどうするかを相談するための会議が、講和会議を兼ねてオーストリアの首都ウィーンで始まりました。世に名高いウィーン会議です。 会議の主役は、もちろんオーストリア宰相メッテルニヒでしたが、実はもう1人の主役が敗戦国フランスの外相タレイランでした。映画の『会議は踊る』はこの会議を指しています。「会議は踊る、されど進まず」という有名な一言も、誰の言葉か分からないのですが、会議の出席者の1人のグチとも本音ともつかない一言です。 会議が進むようになるためには、エルバ島に隠棲したナポレオンがもう一度登場し、これまた有名な「百日天下」を実現し、会議参加国を大慌てさせることが必要だったのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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