カテゴリ:社会風俗
クロニクル 札幌雪祭り始まる
1950(昭和25)年2月18日 北海道のブログ仲間の皆さんが、道内各地の雪祭りの写真をアップしてくれています。おかげで、雪国の祭りの雰囲気を、いながらにして味わわせていただいています。そんな北の国の雪祭りの始まりの話です。 69年前ですね。昭和25年の日本は、戦後の悪性インフレ対策として提案された、シャウプ勧告を実施して、深刻なデフレに耐え初めていた頃です。朝鮮戦争の特需景気が神風となって、奇跡的ペースで復興が軌道に乗り始めるのは、この1年4ヵ月も後のことですから。 この年、道民を元気付け、観光客の誘致につなげようと、札幌観光協会と札幌市が主催して、「第1回札幌雪祭り」が開かれました。今日はその初日でした。 アイデアを出したのは、後援団体に名を連ねた「北海タイムス」の編集局だったそうです。戦前の札幌には、いくつかの雪の祭典があったようですが、戦争中に全て途絶えていました。 この第1回の雪祭りでは、市民の雪捨て場となっていた大通公園の西7丁目に、札幌市内の中学校や高等学校の生徒たちが合わせて6基の雪像を制作したのです。また、雪祭りに合わせて、札幌鉄道管理局が国鉄の札幌駅前に雪像を作って展示しています。 祭りは好評で、市民たちから、来年以降も継続して欲しいという要望が相次ぎ、今日に続くことになったのですね。「北海タイムス」さんの大ヒットでした。何しろ今では、北海道を代表する一大観光イヴェントになっているのですから… その「北海タイムス」も20世紀も残り少ない98年9月1日号を最後に、発行元の倒産で姿を消しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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