カテゴリ:日本の政治と政治史
クロニクル アメリカ帝国主義は……
1959(昭和34)年3月9日 ちょうど60年前のこの日、訪問先の北京で、日本社会党の訪中団長の浅沼稲次郎(当時日本社会党 書記長)氏が、「アメリカ帝国主義は日中両国人民の共通の敵」と演説して話題になりました。 当時は、中ソの仲はいまだ親密と考えられていましたから、米ソ冷戦が厳しい時代に、アメリカべったりの日米安保を、さらに強化する改訂を実施することは、日本が米ソ戦争に巻き込まれる危険性が強まると考えられていたのです。 そこで、自民・社会両党は、表面で徹底的に対立しているように見せながら、裏で手を握り、中ソ両国との関係維持については、社会党が米欧との関係は自民党が担当し、互いに相手国と親密な関係を築くことで、日本が戦争に巻き込まれる危険性を可能な限り小さくすることに、協力していたのです。 両党のこうした関係は、知る人ぞ知る公然の秘密でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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