カテゴリ:日本の政治と政治史
クロニクル 国債依存度30%以内を放棄
1977(昭和52)年12月21日 不況は財政規律を骨抜きにします。そしてその都度国家財政の赤字を大幅に増やし、破滅の淵へと近づきます。長かった安倍政権も、そして現在の岸田政権も、財政規律を無視した大盤振る舞いの予算原案を発表し続けています。個人と違うので、国家は無くなることはないので、獅子さえ原会い続けることが出来らば問題ないの一点張りで… ここに記したのは、44年前の福田赳夫内閣による、1978年度予算編成方針の決定を指します。この日、閣議は、予算編成における国債依存度を予算全体の30%以内とすることを定めた、佐藤内閣以来の財政規律、国債への過度の依存を戒めるための、内閣の掟を踏みにじりました。国債依存への歯止めをぶち破って、財政状況の悪化を省みずに、第1次石油ショック後の不況対策として、いわゆるバラ撒きを実施しました。 しかし、経済規模の拡大した日本経済に刺激を与えるには、予算のバラ撒き程度では、そう大きな効果は期待できません。結局財政赤字を膨らませるだけに終わり、次の大平内閣は、財政再建を公約にせざるを得なかったのです。 次に財政規律を無視した大盤振る舞いを実行したのは、日本型金融危機の最中にあった99年度及び2000年度の予算編成に当たった小渕内閣でした。そして、今回が3度目が麻生内閣。続いて2012年末の安倍内閣の誕生からは、底なし沼にどっぷりつかったような大盤振る舞いを続けて今日に至ります。それでも十分な敬愛刺激効果は、見られずにいます。アメリカを遥かに超える財政赤字は、表面の国及び地方自治体の公的債務だけで、GNPの2.3倍を大きく超え、経済先進国では最悪の水準を独走しています。国債の発行残も1千兆円を超えてきています。 子孫にツケを残す、最悪の道を走り続けていることに、注意が必要なように思われます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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私も色んな論議があるので何が正しいのか分からず。誰も分かってはいないのでしょうね。でも異常事態であることは確か。
(2021.12.21 21:41:03)
子供たちにツケは残したくないですね。
かと言って、私の頭で解決策がみつかるわけじゃなし。 (2021.12.21 22:08:36)
その時その時の人気取りでの大盤振る舞い。
後世にそのつけを残すことを何とも思わない、無責任さ。 今や日本は、後進国と言われるほどになってしまいました。 これも政治家多胎の大きな過ち。 そしてそれを許してきた我々国民の過ちですね。 昨日はお久しぶりにお声を聴けて、とっても感動しました。 若々しいお声に、励まされました。 (2021.12.22 04:47:38)
よく言われることに・・・
国債は、自国への借金で、他国に借金をしている訳ではないので、大丈夫だって~。 まぁ、この先、どうなっていくのか、心配ではありますよ、ねぇ~。 個人的には・・・水道やら、公共のインフラを、海外に買われて、握られると、本当に、ヤバいような気もして。 取り返しがつかなくなりそうな気がします~。 (2021.12.22 05:34:19)
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