寒鴉
過ぎ去りし地震を思わす寒鴉かな 昨日の夕方に鴉の大群が空一面に広がって、近くの山の塒に帰ってきました。 そのまま静かに塒に収まると思いきや、縄張り争いかどうかはわかりませんが、又飛び立ったり、枝から枝へ飛び移ったり、しばらくの間その騒がしいのなんの。 「何か悪い事が起きなければいいのにねえ」と、隣のお婆さんが呟きました。 昔から鴉が鳴くと不吉だと言われてきていますが、確証がないとはいえやはり不気味です。 22年前の今日阪神淡路大震災が起こりましたが、もう私達の頭の中からは消えています。 当時は東京の郵便局に勤務していて、集まった山のような救援物資を、会議室をぶち抜き、食料、水、衣類、毛布、医薬品などと整理して、発送していた事が思い出されます。 その後東日本大震災や熊本など、自然災害が全国で起こっていますが、何時も頭の中にある訳ではなく、新聞やテレビを見て、ああそうだたっと思い出す程度です。 「神戸市の人口の半分以上が震災を経験していない人です。教訓を伝えることが難しくなるなかで、自然災害はいつ、どこで起こるか分かりません。阪神・淡路大震災の教訓を次の世代に伝えていくことが今後の課題です。」というニュースがありました。 遠く離れた秩父盆地から、黙祷させていただきました。