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テーマ:コーラス(2652)
カテゴリ:世界合唱シンポジウム
★30日(土)、ホテル住まいが2日目なのと、昨日の飲み会の酒が残り、結構ハードな目覚め。R&Bホテルの食べ放題のパンとオレンジジュースを飲んで少し目が覚める。広島同志社混声指揮者のK原さんと合流して、9時過ぎに会場へ。
★クラシックのCD&楽譜マニアのK原さんを、各外国の楽譜出版社のブースに案内して、色々見た後、我等が「パナムジカ」のブースへご案内。30日(土)の午前のセミナーで「シュニトケの合唱音楽」がある為か、外人の方で「シュニトケ」の楽譜を求める方が。「シュニ↑トケ」と発音する外人さんの言葉と、「???(暫く聞きなおして)。ああ、シュニトケね」とベタベタの関西弁で応対する店員の方との会話にこっそり笑っている広島10年目で、最近大阪弁が下手になった私・・・。 ★3日連続通っているAMセミナーの「指揮者マスタークラス」は、初日2日目の課題曲「J・ブラームス<2つのモテットop74>」と曲が変わり、ブルックナーのモテット「Os Justi meditabitur(正しい者の口は知恵を語り)」を寺沢さんとスロベニアのjericaさん(女性)が振って、間宮の「12のインヴェンション」をニュージーランドのAndrewさん(男性)と、USAのSuzanneさん(女性)が振りました。 ★「ジャパンユースコーラス」の方達も、最終日なので記念写真を撮ったりして盛り上がっていましたが、さすがに若い彼らも疲れていたのか、講習会では結構ピッチは下がり気味。必死で各自、音叉!で音を取り直していましたが、結構辛そうでした。 ※ちなみに、ダーンさんから、マスタークラスの受講者の指揮者達には、「合唱団の音程については、今回は指揮には関係ないのであまり酷い時以外は言わないように。」と言われていたそうです。 ★ブルックナーのモテットは、「alla breve(2分の2拍子)」で振りなさい。との指示があったそうで、通常どの合唱団の演奏会でもたいてい4拍子で振られる(特に最後のフーガの部分)この曲を2拍子で振る練習。 これが結構難しい!合唱団も良く付いていくな~、と、感心しました。ちなみにの、所謂通常の「2拍子」と、「alla breve」は違う!(わかります~?)というダーンさんからの指導が、かなりみっちりとやられていました。 ・・・いや、しかしダーンさんは上手い!彼が手本で振ると、合唱団の音色が全く別物になりますからね~。。。 --- 昼間は北山駅の賑わっているファミレスの横の定食屋で食べて、いよいよ「なにわコラリアーズ」の演奏を聞きにホールへ。 ★京都府合唱連盟・大学部会時代の友人の女性とばったり会ったので、ロビーで色々おしゃべり。なにコラのI東氏が大学合唱団の合同等を振る際には彼女が殆どステマネをしているそうで、結構顔役の彼女。色々現在の京都の大学合唱団の状況についておしゃべり。いやいや、元気ですな~。 ★今回、「なにわコラリアーズ」には広島在住の遠距離団員のH島氏(I東氏と同期)と、H島氏の紹介で広島合唱界からの刺客として送込まれたI川氏の2名がオンステしいているので、K原氏と前の席を確保。関西の地元の合唱団だけに、拍手や歓声もひときわ大きいようだ。 プログラムと曲順が変わり、1曲目が「ピリカピリカ」、良く響く大ホールで歌いやすそう。今回はドメスティックな曲ばかりで、2曲目は石井歓の「神舞い」、3曲目は間宮の「引き念仏(合唱のためのコンポジション3より)」、そしてラストの曲の前に、英語のスピーチの後に礼服の上を脱ぎ捨てたその下には「祭・法被」が!盛り上がる客席! そして松下耕氏の「八木節」を歌って終了。コンクール等で聞くピリピリした音色は感じられず、リラックスした声質で楽しめました。曲が曲だったのと、事前練習が短かった為か、合唱団としての声の纏まりは感じられませんでしたが、外国の方にも「こんなに楽しんで合唱をやっている大人の男声合唱団が日本にもあるんだ!」と理解頂けたのでは? ★その次のニューヨーク市ヤングピープルズコーラスは、演奏した曲があまりにもつまらないので、折角コーラスが上手くても全然楽しめませんでした。。。唯一楽しかったのは、最後にやった「A列車で行こう」だけかな~。。。 --- ★K原さんが、最後にもう一度じっくり楽譜を見たいという事なので、ヤングピープルズまででホールを抜け出し、もう一度国際会議場へ戻る。最後を飾るPMのセミナーには、私の学生時代所属していた「同志社学生混声合唱団CCD」の常任指揮者の「榎本利彦」先生が、「東京混声合唱団」の創立メンバーだった事に敬意を払い、日本が誇る指揮者「田中信昭」氏の「日本の合唱作品の変遷」の2回目を受講。 ★セミナーは、田中氏が主に東京混声合唱団で委嘱してきた合唱曲について、1曲づつの作曲者の紹介の後、実際に音源を流しながら、楽譜を画面に写していくという流れ。 同じ日の30日(土)のAMが第1回目で、間宮氏の「合唱のためのコンポジション第1番」を手始めに、原爆小景(林光)、風の馬(武満徹)、人間について(柴田南雄)を紹介したようです。 私が受講したPMは、もっとハードにガンガン日本の現代曲を紹介していきました。王孫不帰(三善)、をとこ・をんな(新美)、はまだ良い!のですが、ほとんど任意音程のオペラや、リズムが細分化されすぎて素人じゃ絶対無理な歌等、よっぽど【現代音楽】が好きなマニアか、田中マニアじゃないと耐えられない(笑)講座でした・・・。 わざわざ「これは田中先生の講座ですか?」と聞いて座ったおば様も、途中で気分が悪くなったのか(笑)、退席するし(爆)。 ★唯一ほっとした空気が流れたのが、三善氏の最近の新曲「ゆったて哀歌集」より「鳥の歌」が紹介されたときと、最後の方に「多治見少年少女合唱団」が会場に入って(!)きて、一柳彗の「朝の頌歌」を、「笙」と共演で歌った時だけでしょうか。私は、「ここで聞かなかったら、もう2度と楽譜も出ないし、演奏もされない曲ばかりだから」となんとか頑張りましたが、結構皆ぐったりのようでした。。。 外国のおばさんが、少年少女合唱団の演奏に感動したのか、「ブラボー!ブラボー!」とすぐ横を退場する子供達に拍手を送っていたのですが、小学校1年位の女の子は、それが怖かったのか泣きそうになっていたのが面白かったです(笑)。 その夜のコンサートは、さすがに体力がもたないので聞かずに、K原さんと広島に帰り、漸く久しぶりに自宅へ。実家に帰っていた連れ合いと娘2名も戻っていて、漸く落ち着きました。。。 --- いや~、3日間という短い期間ではありましたが、ホント合唱を堪能しました! また15年後位に今度は広島か、東京で開催してもらうと良いのですがね~。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.08.02 00:46:20
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