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テーマ:あの本、おぼえてる?(347)
カテゴリ:米外交史
先ほどまで日本テレビ系列の「モクスペ・JFKは俺が撃った!」で、JFK暗殺犯だとされるジェームズ・ファイルズの特集をやっていたので、JFK暗殺事件研究家として、一応コメントしておきましょう。
実は私が2000年5月に出した本『ジョン・F・ケネディ暗殺の動機』でも、グラスィ・ノールからニコレッティの部下だったファイルズがやったのではないかと推論しています(67ページ)。彼の証言は、マリタ・ロレンツやロバート・マローといった、JFK暗殺計画にかかわったCIA工作員の証言と矛盾していません。むしろ完全に補強しています。 今日の番組で特に面白かったのは、レミントン社のファイアボールというライフル銃で狙撃したとファイルズが証言していた点でしょうか。音声解析でも4発目がファイアボールの銃声と一致し、彼が噛んだという薬きょうが見つかったことから、それらは犯人しか知りえなかった事実であると見ていいのではないかと思います。 でも本当に面白いのは、番組では取り上げていませんでしたが、この暗殺の背景にある動機なんですけどね。それさえわかれば、実は実行犯が誰かなどたいした問題ではないのです。その動機をお知りになりたい方は、上に紹介した拙著をお読みいただければと存じます。絶版になっておりますが、どこかの図書館に置いてあると思います。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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