災禍と神話1
朝1番で、横井整形のリハビリを受ける。午後から姫の出身校である第1中学校で姫が講演をするというので聴きに行った。2年生全員で150人近くいたが、その端で傍聴させて貰った。SDG's の話に絡めて電動付き自転車開発の話をしていた。生徒は、皆大人しく聴きいっていた。***日経の特集が4回にわたってあった。なんとなく私もこうした話は好きな方で、紹介された全てを振り返るには紙面が足りない。インドの叙事詩「マハーバーラタ」とギリシャの「イリアス」は同根を持っているとのことだ。王位継承権とか美女を巡る話とか、だいたい取り上げられる話は、戦争に繋がっている。マハーバーラタには川の女神ガンガー(ガンジス川)が出てくるが、人間の国王と結婚して子供を産む。しかし、7人までを水に投じて殺してきた。その理由は人間界から清らかな天界に戻れるようにと殺してやっていたというのだ。この話とよく似ている神話にギリシャ神話のアキレウスで生にまつわる話がある。両者のあいだは伝承によって伝えられ、現れた場所が異なっていたと言うことのようだ。今の世の中少子化が叫ばれているが、地球規模では必ずしもそんなところばかりではない。人間が増えすぎると、神に祈って人減らし(食糧確保)のための戦争を起こすという。古代では人類の増加は食糧面での深刻な恐怖であったのだ。洪水の神話は世界中にある。我々はノアの箱舟を知っているが、堕落した世界をリニューアルするために、選ばれた人や動物をノアの箱船に乗せ、他は洪水で絶滅させると言うものだ。之と同じ話がメソポタミアのウイトピシュティムという賢人が絡む話がある。これらの話は時系列的にはメソポタミアの方が古い。聖書には真実が書かれていると信じ(教えられてき)た人が、ノアの話が模倣だと知り愕然としたとのことだ。水に関わる話は、形を変えて世界中に存在する。インドでは魚に教えられて船を造って洪水を免れた「マヌの洪水」、やギリシャでは夫婦が洪水を経験したとか、中国では洪水で兄弟だけが生き残り、仕方なく兄弟2人で新しい人類を生むといった話だ。日本のイザナギとイザナミは原書の水を矛でかき混ぜて最初の島を造ったとあるが、之も同根の話であり、こうした原初の水は混沌を表すものである。明日に続く。