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カテゴリ:古刹
2022/02/01/火曜日/温かい晴
四谷怪談は忠臣蔵の裏ストーリーだと聞いたことがある。昨年末に観た文楽の仮名手本忠臣蔵!こんなアレンジがあるのかーと楽しんだ。そういえば、ボルヘスだったか日本で一番のヒーローは吉良上野介との賜ったとか。今日になっても日本人の庶民には忠臣蔵は未だ大きな物語だ。 その四十七士と関わりが深い泉岳寺だけに一度は参拝をと思い漸く訪ねた。しかし、墓所への立ち寄りはさすがに真摯なお参りでなければ近づけない雰囲気が流れている。 谷中や護国寺辺りの共同墓地とは全然違う。上野戦争で敗者となった会津武士を弔っている千住の円通寺の墓地を何となく彷彿とさせる。仇討ち、幕末、震災、戦災、東京には沢山の慚愧の念が層となって今があるのだろう。 こちらの御朱印は手書きしてくださる。その間に例えば色即是空、空即是色などお経の一部を写して奉納させて頂く法があって好ましい。また御朱印料は依頼者に委ねられているのが禅宗らしくてよい。 泉岳寺のご縁起は、徳川家康自身によるもので元は今のホテルオークラの地にあったという。寛永の大火でこの地に移り、かつては二百名の学僧を数えた曹洞宗江戸三ケ寺、三学寮の一つであったとのこと。 歴史の重さを感じつつ、海はすぐそこの高輪ゲートウェイ駅へ。駅前の開発で数年後に風景は様変わりすることだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.02.05 08:00:45
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