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テーマ:読書(8214)
カテゴリ:本日読了
2022/12/18/日曜日/
編み物が楽しくてなかなか読書が捗らない。 公共図書館で借りると返却期限があるので こんなシチュエーションは私にはありがたい。 これもだいぶ待ちましたー ![]() 〈DATA〉 現代書館 / 著者 森達也 2022年3月20日 第1版第1刷発行 NDC913 〈私的読書メーター〉 〈えー⁈こんな内容なの?森さんはファンタジーも書けるのね、才能豊かだなぁ。という感想では勿論終わらない。山本太郎園遊会、その一年後にご夫妻私的旅で田中正造直訴文を見るという応答。幾つも点在する事実を一意に繋いで見れば、平成天皇ご夫妻の穏やかさ謙虚さ聡明さ勇気ユーモアが作者にはこんな風に垣間見えたよ、と。憲法では天皇は国民の合意と共感による象徴、廃止も存続も私たちの総意であるのに何でもタブー化する日本的情緒の煙幕は、J党とD社利権を太らせ、今や目も開けられないくらい腐臭を放つ、とな。ピュリファイ祈る昨今。〉 個人的に天皇についてどう思うか、みたいな問いはあまり持ち得ない庶民サイドです、はい。 かつて仕事関係で、「菊のカーテン」←そういえば最近これは聞かない← をするするくぐる知合いがいるとする方がいた。 大学の教師でありながら皇室うわさが好きなんだなぁ、なんだかなぁ、という記憶。 それよりもリアルなのは亡父の兄に当たる近衛兵の叔父さん、という存在 私の生まれるずっと前に悲しい死を遂げた。 「宮城というのは、ヨシキ(父の名)、森ぞ!」と幼い父に語ってくれたという。 当時は皇居と言わず、宮城と呼んだとのこと 九条、窮状。 また この夏、岸惠子さんの本を読んで横浜の講演まで出かけたのだけど、その文中、プライベートで美智子妃に招かれた一文がある。 大女優はスポーツカー?を自ら運転し、住居部分の御門に付ける。車の中は抱えきれない野草草花 妃殿下には縁のないだろうこんな花々を見せたい、という心意気 ところが美智子さんはその名称を悉く彼女に教えたという。 何となれば、そこは森、なのだから。 沢山自生しているに違いない。 ところで美智子さんが会いたいと思えば、面識が無くともそのように算段できる、というのはびっくりだ。 網野善彦は『日本の歴史をよみなおす』で、はっきりと天皇という制度は何れ無くなるだろう、というように述べている。 長い将来の先にはそんなことになるのだろうと私も思うのだけど。 でもねえ、ラビリンスがあるからねえ。 啓蒙も科学も遂に切り込めず、それならばいっそ消えて無くなる、そんな国であってもいいとするラビリンスが 平成天皇退位の肉言、スピーチがこの本後半に丸々載っている。 今更ながら読み直し、やはり私の問いとしてハラに落とさなくていけないんだろうと、ぼんやり考える。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.12.18 09:41:00
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