2024/07/23/火曜日/大暑はじまり
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〈DATA〉
出版社 集英社
著者 大田ステファニー歓人
2024年2月10日 第1刷発行
2024年2月29日 第2刷発行
初出「すばる」2023年11月号
第47回すばる文学賞受賞
〈私的読書メーター〉〈こーゆー文体、ときどき詩体?みたいな、そんな本なのだけどめちゃめちゃ楽しめた!そんな自分がいたことに少し安心したよ、自分。白糸台とか国分寺とか府中とかの、いせきみたいに残るぽつぽつみどり、まだら。そんな風景も知らず知らず呼吸しているんだよねからだは。東京リベンジャーズをちょびっと思い出しながら、バイク通勤するお父さんが甲州街道で突然天に召されて悲しむんじゃなくてもう死ぬなんて許せないと怒りまくった知合いの小学生の女の子の、遠い日の強い瞳も蘇った。〉
平家物語とか、本居宣長とか、柳宗悦とかに痺れている私め、こーゆー本どうなんだろうと図書館カウンターで受け取った時は杞憂した。
つまんなかったら、速攻で下りるを旨として寝床で読み始める。読み始めはモヤかかる。
気を失ってフェードアウトしたんだよね?
いきなり場面変わる。
授業をフケた感じになったクラスからフェードアウトしてるっぽい主人公、高校男子2年と、宅配車?をからかうみたいなスケボーじゃなくて同じ部類のナニ?、をめっさ乗りこなす女子に高度差を持って出会うんだけど。
というか。それはかつてバッテリー組んでたそんじょそこらの男子ではかなわんピッチャーの春だった。
音楽といけないお薬とどこまでも情けない主人公と、彼を取り囲むみんなが、それぞれに冴えないんだけど輝いてるあたり、青春?
うわー小っ恥ずかしい文字でんな。