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弁護士YA日記

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日出町法律事務所
2019年6月より1年間、日本弁護士連合会客員研究員としてイリノイ大学アーバナシャンペーン校に留学後、弁護士業務を再開しました。
弁護士葦名ゆき(あしな・ゆき)
2018.06.02
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カテゴリ:東日本大震災

先日、山梨県弁護士会で、「災害時における法律家の役割~東日本大震災・福島第一原子力発電所事故を振り返る~」と題する研修の講師をつとめさせて頂きました。

平成23年に、関弁連主催で南相馬市に弁護士を大量派遣した際に、いち早く派遣を申し出て下さり、物理的にだけではなく精神的に私を支えて下さった山梨県弁護士会から、東日本大震災当時のことを教えて欲しいというご依頼を頂いたとき、とても嬉しかったです。ずっと感謝の気持ちをお伝えしたかった山梨県弁護士会に、ほんの少しでもご恩返し出来たら良いなあと思ったからです。

でも、もう東日本大震災からは7年も経っていて、断片的な鮮やかな記憶はあっても、対外的にまとまって話す機会がこれまでなかったこともあって、お話しする内容や構成には直前まで悩みました。
東日本大震災のことを話して欲しいという弁護士会からのご依頼である以上、弁護士会の活動を中心にお話しすべきであることは分かっていましたが、そこだけ切り取ってしまうと、単なる活動報告になってしまいます。

どういう流れでお話しよう、と折りに触れて考え、やっぱり、まずは、震災前の相馬時代のことをお話しすることから始めようと思いました。過去を振り返る中で、相馬時代に感じたこと、学んだことが、実は知らず知らずのうちに、東日本大震災の対応においても活かされていることに初めて気付いたからです。

また、昨年開催された関弁連主催のシンポジウムで、室崎益輝先生(関西大学総合政策学部教授)が「大災害時にはその時の社会が持つ歪みが一気に噴出するからこそ、災害時でも平時でも社会の歪みをなくす努力を続けていくべきだ」という趣旨のことをお話しされていたことを思い出し、震災前、震災後、平時を繋いでいくような普遍的な法律家の役割を自分にとっても考える機会にしたいなという想いも湧いてきました。

そこまで思い巡らすことができたので、構成は、次の3部(という程大げさではないですが)にしました。

1,相馬時代に学んだこと
2,東日本大震災・原発事故の際に何が起きたか
3,災害時(=平時)における法律家の役割は何か

ぎりぎりまで資料を追加していたので、山梨県弁護士会の事務局Mさんには、多大なご負担をおかけしてしまいました。申し訳ありませんでした&ありがとうございます。

当日びっくりしたのは、弁護士以外に、10数名の自治体の職員の方々が参加されていたこと!
山梨県弁護士会では、昨年度から、自治体との災害協定締結を進めており、全27市町村のうち、既に11の市町村と災害協定を締結されているそうです。あっという間に、全市町村を制覇しそうなこの勢いに感動しましたし、弁護士会の研修会に自治体の職員の方々がこれほど多く参加されるような関係性を構築されていることに、非常に驚きました。
自治体関係者の方々のご静聴に、心から感謝申し上げます。

研修会の後は、懇親会に参加させて頂き、平成23年当時にお世話になった先生方を中心に、私も忘れていたような思い出を語り合い、大変なこともとても多かったのに、大切なことを思い出せた気がして、心がほっと暖かくなりました。暖かで労りに満ちた雰囲気に包まれた時間は、私の宝物です。

ご手配頂いた宿泊先には、思いがけないことに温泉があって、冷え性の私ですが、身体も芯から暖まりました。

頑張らなければならないことばかりですが、またひとつ、前に進むエネルギーを頂きました。
山梨県弁護士会の皆様、本当にありがとうございました。









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Last updated  2018.06.02 00:13:20
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