◆円安はいつまで続く?
◆久々 榊原インド経済研究所理事長のお話を聞いた。日本経済が光り輝いてた頃、1998年は140円の円安時だった。当時は日本が橋本総理、米がクリントン大統領の時代だ。●今と違い当時の日米は、トップが協調して為替水準を調整するほど、世界2強の経済を持つ両国の協調介入は効果があった、結果見る間に110円水準までの円高となった。●この時、政権の指示で介入を行ったのが、当の榊原財務官(当時)だ。今と違い、為替市場はだいぶ小さくて、榊原財務官が使えたドルは2300億円、これは外貨準備の約一割だそうだ。●円高是正に比べ、円安是正の介入は難しい。なぜなら、自国通貨ではないドルを売り円を買うことになるからだ。ドルの手持ちのうち1割くらいしか使えない制約があるので、なかなか介入しづらいのだ。これが円高是正なら、自国通貨円はいくらでもあるので円売りドル買いは簡単だね?●さてこの円安いつまで続く? 榊原氏 130円水準には 来夏までには可能かと?同席の経済評論家は来春の春闘の賃上げ要求の推移をみて判断とのことだったね。円安は企業収益やインバウンド需要にはプラスになってるようだが、ドル換算ではドイツにGDPを抜かれて23年度は成果4位に転落とのこと。人口の多い中国やインドに抜かれるならまだしも、8800万人の人口のドイツに抜かれるというのは、ちょっとショックだね●それでも、日本経済は半導体で起死回生を図ろうとする動きが出てきたね? 自動車もEV一辺倒だった世界が、少し日本の有利なプラグインハイブリットなどへシフトしてきそうな雰囲気だよね?面白いと思ったのは、トヨタと業務提携してるドイツBMWがトヨタと足並みをそろえてることだね?●いずれにせよ、中国などへ集まっていた資金が、再び日本に向かってるようだ。24年は期待してみよう?●日銀は現在のマイナス金利政策から、本音は早く脱却したいわけで、その時期をあれこれ景気動向も見ながらの判断となろう。