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国境の人びと 山田吉彦 2014年
再考・島国日本の肖像
日本の経済水域や領海の起点となる離島が99あって、そこには海上保安官は一人もおらず、油断していると外国からの収奪にさらされてしまうのが現実らしい。
島は人が暮らすことで日本の国土として配慮され、安全保障の防人にもなってきたらしい。島民の生活事実が安全保障の基礎だと本書は言う。
なぜ、島がこれほどまでに限界集落化、廃村化してきたのか。ご都合主義の行政、お人良しな国策、生活優先にならざるをえない庶民、軍事への嫌悪など、島々の地政的、産業的な事情も違っていろいろなようだ。
一方、周辺国は勢力拡大に邁進していて、じわじわと既成事実が積みかさねられているようだ。もう、待ったなしだそうだ。こうなるまで宝をいかせていない現実話に気が滅入る。
海の資源活用と領土保全の両面から離島の集落の形成・維持を図る必要があるそうだ。ここでの「地方消滅」は、国土・領海の消失につながる問題となっているようだ。公共工事、自衛隊、自給自活を組み合わせた島の活用が、国土の保全となるようだ。
国土の保全のために島での活動を確保する必要があるらしい。島は打ち捨てられてはならないようだ。
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Last updated
May 26, 2015 10:15:35 AM
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