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テーマ:私の読書(24)
カテゴリ:本
新・観光立国論 寺島実郎 2015年
モノづくり国家を超えて もはや、日本の工業生産モデルは限界だそうだ。 ・円安でも輸出は増えず、輸入インフレで貿易収支は4年連続赤字。国際収支は天井だそうだ。 ・日本は、一人当たりGDPはシンガポール、香港に引き離され、もはや、アジアのトップランナーではない。 ・日本の就業者は、年収の多い製造・建設業種から年収の少ないサービス業にシフトし、直近14年間で可処分所得は、月額4.9万円(年額58.8万)減じてしまい、もはや、貧困化の世紀に入っている。 ・少子高齢化は、もはや、異次元レベル。2050年に、65歳以上が38.8%、75%以上では25%。 で、どうするか。 「移動」と「交流」のプラットフォームをつくって、日本の持っているものを活かした観光により、日本に外国人にきてもらい消費を創出してもっと稼げると提言されています。 観光資源は、箱ものカジノでは全くだめで、滞在して、集い、語り合い、学び、食し、病を治し、景色を愛で、心身を養生できるような統合型のリゾートの形で各地の特色を提供していかないとだめだそうです。 工業や農業も見せ方次第でその先進性が観光資源になるそうです。その地の歴史も見せ方次第で魅力となるそうです。 日本列島は、精緻な交通網が整備されて完成間近まできたので、国内の移動利便性が資源となり、これを活かした週末移動生活、移動と交流の観光が可能だそうだ。 工夫次第だと。こうしたことを事業化して実行できる人材を育てて、各地で考えて、各地の様々な有望な観光資源を活かせと。地方消滅も座していてはだめで、こうした工夫をして、移動と交流を地域に呼びこめば、人も集い、地域創生できると。 日本人の営みを"行動展示"すれば、稼げる可能性があると言っているように思えます。お上にすがるのではろくなことにならず、自らの知恵と工夫でと言っているようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 13, 2015 09:04:08 PM
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