アモイ（厦門）奮闘記！　Byひろし

以前日本料理屋で知り合ったアパレル関係の社長さんより連絡があり、友人が中国各地で店を出したいとの事でその際店舗内装の件で色々聞きたいとの事。

夜７時より会う約束をした。電話の話では”ひろしさんは内装もやっているんですか？もしやっているならちょっと手伝って欲しいんですけど・・”という内容。

しかしながら残念ではあるが、現在まだ内装関連の業務については準備中。ましてや中国各地にお手伝いにいけるほど準備は整っていない。

ただ、ある程度参考になるような話なら多少はできる。なにかお手伝いが出来れば・・という事で色々と話をする事になった。

話によると、以前上海で内装業者に依頼したのだが、あまりに仕上がりが悪く更に当初提示された価格よりも１・８倍位になってしまった事があり、今回はそういう事のないようにしたいようだ。

私は現在アモイでの内装関連の実状しかわからないが、当初提示された価格よりも多くなるのは日常茶飯事的な事。

私の会社である有家房産の隣にあったサロンド藤井さんにいたIさんからもこの点については聞かされていた。

この美容院、当初見積もりは３３万元。しかしながら最終的にかかった費用は６７万元という事があったそうだ。

そして仕上がりの悪さ！天下一品という話。頭を散髪してもらいながら色々とご苦労されたときの話を聞かせてもらった。

有家房産を設立以前に内装事情を把握する為に内装会社へマンションの間取りを持って行き、４４社に見積もりを出してもらう為に動いた時の事。

４４社中、正式に内装プランの見積もりを出してきてくれたのはたった６社のみ。その見積もり平均価格が１４５平米のマンションで１１万元。

下は７万元、上は１７万元。なんで同じ間取りで、同じ材料を使っているのにこれだけ開きがあるのか・・？というのは

日本のように一つ一つの材料や工賃、工期、などを積算してから見積もりを提示していないのが大きな原因の一つ。

工事を進めていくにつれて出てくる想定外の問題については、追加、追加となってもしょうがないじゃないか！というのが内装会社の意見なわけだ。

おそらく一番低価格で出してきた会社はこのような問題が多々あるのでは？とも考えているが、

だからと言って一番高く提示してきた内装会社の見積もりがかなり正確にできているかと言えば、それもちょっと疑わしい・・・

更に、当初見積もりをだした時期も関係してくる。見積もりを出してから１ヶ月以上後の契約になると、全てではないがその見積額自体が変わってくる場合もある。

これは使う材料の高騰、手間賃のアップなどがそれだ。その為、当初提示した価格以外に費用がかかり、

結果としてだいたい見積もりを出してもらっていた時よりも約１．５倍～１．８倍位かかってしまうというのが現状のようだ。

もし内装をするような時は、予めきちんとした取り決めをする事と工事が進行していく中で
生ずる想定外費用なるものを計算に入れておく事が必要になると思う。

いずれにせよ、日本と違うのは当たり前。日本の管理システムや業務上の管理、工程管理などがいかに限りなく正確に近い状態で出来ているかを改めて痛感するひろしでした。