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カテゴリ:絵本
私は一言一句間違えずにお話を覚えるというのが苦手なもので(←元演劇少女にあるまじき台詞。でも自分で書いた脚本でもだめ。いや、中学までは台本丸ごと他の人のまで暗記なんていう北島マヤみたいなことも割とできたのだが、脳に軽度のダメージをくらって以降、だめになった。その後は本番も袖では台本首っぴきという綱渡りの舞台生活だった)ストーリーテリングはできないのだが、読み聞かせの仲間には素話の会で勉強している人も多いので、練習を兼ねた語りを聞く機会がちょこちょこある。
今日は文庫で『こぶたのバーナビー』を語ってもらった。今度近くの子ども会だかで語るのだそう。「おはなしのろうそく」で紹介されているお話だが、こどものとも年中版で絵本にもなっている。
風船、をまだ見たことのないこぶたのバーナビー、おばさんから風船をお買いなさいといただいた銅貨を片手に村へ買い物に。まあるくって赤くってふわふわ浮くもの。ふうせんっていったいどんなもの? 子どもはいったいお買いもの本は大好きで、『ぶたぶたくんのおかいもの』『はじめてのおつかい』など名作も多い。絵本の歴史の創世記においてもたとえば『to market』は大人気だった。 おばさんの手紙の文面を手掛かりに、行き交う人にたずねて回るバーナビー。丸くって赤いならリンゴだよと八百屋を紹介されたりも。やっとたどりついた文房具屋で、しなびたゴムを見せられたバーナビーは心底がっかりしてしまう…。レジでお金を払うくらいのことはできるようになった小さい子あたりがたぶんいちばん楽しめるお話。もちろん風船がまあるくってふわふわ浮かぶもので、そして息をふきこむ前はしなしなしてるってことを知ってる子じゃないと、ですけどね。 創作昔話といった趣で、ストーリーテリングに向いている。夜お布団の中でするのにもいいんじゃないかな。今度ゼロにも話してみよう(自分の子ども向けなら勝手に話せるので私にもできる)。ゼロはまだ自分でお買物はできないが、風船は大好き。 語ってくれたのは実はかわいらしい声だが行動力あふれる頼りがいのある性格なので、キャラクター本を堂々と読める人。お子さんのうちお一人はキイの同級生で、読み聞かせの感想を毎回お母さんにくわしく話してくれるので私たちの素敵なアンテナになってくれている。ちょっとのんきなかわいらしいバーナビーに仕上がっていた。
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最終更新日
2010.12.11 16:57:39
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