|
カテゴリ:絵本
9月に三鷹市図書館本館で行う講座の打ち合わせ。夏休みは図書館もいろいろ行事があるのでちょっと時間のある今のうちにという早いもの。まあこの図書館の講座でブックトークをとりあげるのは初めてなので、いろいろ早めにやるのは悪いことではない。ブックトークとはという概論を冒頭でしてくださる児童担当の司書さんと、具体的な割り振りまではいかなかったけれど、基本のとらえ方のすり合わせをする。「読み聞かせに正解は無い」というところでまず一致しているお相手なので、安心して組ませていただける。
文庫からの推薦ということで、ろくな自己紹介もしないままにお引き受けというすごい経過なので、運営担当の分館の司書さんに名刺がわりに編集も執筆もしている唯一の本『こころの傷を読み解くための800冊の本』(自由国民社、品切)をお見せする。プレゼンみたいだね。この市では2冊入れていただいているのでご存じだった。どもです。 チビ連れでは落ち着いて打ち合わせができないのでどうしようと思っていたら(初級講座の打ち合わせでは、私は端に座ってゼロにつききりだから奴もそう暴れやしないだろうと思いきや、相当な腕白ぶりで皆様にご迷惑をおかけしたのだ)、留守番する、ぼくは行かないと言い出す。迷ったけれどテラス続きのお姑さまに声をかけ、置いていくことにした。30分もすればキイ兄ちゃんも学校から帰ってくる。 おみやげの本は何がいいかと問えば「ほね!」。最近のゼロ博士は『ほね、ほね、きょうりゅうのほね』がお気に入りのあまり、模型つきの人体本やそれ系の事典にはまっているのだ。で、打ち合わせのあと、児童ノンフィクションのコーナーから借りてきましたホネの本。でもうちの市にあるのはシリーズ1冊目のこれだけなの。
アマゾンのレビューで『小さな骨の動物園』の焼き直し、と書きこんでいる人がいたのでそちらの本にあたってみれば、おや、高校時代お世話になったゲッチョ先生こと盛口満さんと妹たちが習った安田守先生たちと『ホネホネ…』の西沢真樹子さんの共著である。うちの市には無いから隣の市の図書館で借りてきてくらべて楽しんでみよう。 少なくともこの1冊を見るかぎりでは、『ホネホネたんけんたい』は児童向け科学本としては完璧に近いエレガンスな本である。写真で見るリスやウサギの骨格写真の優美さといったら、ため息がでるくらいだ。ゼロももう夢中。前に借りてやったときはここまでではなかったので、やはりブームの渦中というのは違う。 動物によってオスの生殖器に骨があったり無かったり、その骨の長さが体の大きさとまるで関係なくリスとゴリラが同じくらいであるといったあたりは、この本を読まなければ知らなかった事実である。シリーズはあと2冊出ている。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.06.29 12:49:23
コメント(0) | コメントを書く
[絵本] カテゴリの最新記事
|