意外に底が浅いタモの蓄積量。
木更津へ同行していただいたFoE Japanの中澤さんから、「タモの蓄積量はもうそんなに多くない」との情報をいただきました。ちょうど、発行されたばかりの月刊「木材情報」9月号のトップで、山根正伸氏に「中ロ国境地帯の木材貿易・加工の動向」という記事を書いていただいています。記事の中に、2006年極東ロシア南部の森林資源状況という表があるのですが、タモの埋蔵量は沿海地方で40.30百万m3,ハバロフスク地方で11.02百万m3との統計が出ています。タモの蓄積は沿海地方に集中しているので、沿海地方のタモを切りつくしてしまうと、もう蓄積はほとんど残っていない状況になるそうです。タモは持続可能ではない樹種の仲間入りをしたと判断します。私は、木材なら何を扱ってもいいとは思いません。木材の中には、持続可能な樹種も、持続可能でない樹種もあります。持続可能性について、正確な情報を消費者の皆さんに提供するのが木材業界関係者のやるべき仕事ではないでしょうか。幸いにして、当社が主力としているカナダツガは持続可能な樹種です。各樹種についての持続可能性を当社ウェブサイト内で情報発信する予定です。各樹種の持続可能性については、森林の見える木材ガイドに詳しく掲載されていますので、ご参照ください。当社サイトからも、各樹種のページにリンクを貼る予定です。