サンジェルマン・デ・プレへ('10ノエル☆はパリで!旅行記 7)
散歩から帰ってきたら、娘をたたき起こした。機内軟禁用に持ってきた食パンと、簡易ポットで沸かしたお湯でスープの素を溶かし、それにコーヒーで朝ごはん。一度くらいはホテルの優雅な朝食を楽しみたいが、今回は部屋食ばっかり。娘は朝食ビュッフェをあまり好まないからで、パリでは夜に予定を入れるので、朝は軽めにして昼を外のレストランでがっつり、夜はまた軽めというのが娘の希望。でも~ ホテル大好きの私としては、一度は泊ったホテルの朝食を食べてみたいのですが。朝ごはんを食べたら、街歩きに出発することにした。まずはメトロのオペラ駅でカルネ(回数券)を2つ買い、メトロ3号線に乗り途中4号線に乗り換えてサンジェルマン・デ・プレに来た。地上に出ると、有名なカフェ、ドゥ・マゴさすがに外でお茶している人はいなかった。オペラ地区より雪が多い~道もところどころ凍っていた。振り向くとサンジェルマン・デ・プレ教会地下から出て、寒風が身にこたえる中この教会を見ると、ほんに寒い・・・うすら寒いといえばいいか。建物の色も暗いし、空もどよ~んとしてるし。この教会はパリでは数少ないロマネスク様式をのこしていて、鐘楼はパリ最古のもののひとつ。現在見られるのは11世紀のものだそうだ。日本でいうと上皇が院政していた平安時代後期。「Je pense, donc je suis. 我思う、ゆえに我あり」の言葉で有名な哲学者デカルトはこの教会に埋葬されているが、彼の頭蓋骨は日本に来たり、旅にでることもあるようだ。頭蓋骨だけ単品にされるのはデカルトにとっては迷惑だと思うけど・・・ふだんデカルトの頭蓋骨があるシャイヨー宮の人類博物館は現在改装閉館中。再オープンは2012年だそうだ。じゃあ2013年だね。