本のタイトル・作者
未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来 (PHP新書) [ ポール・クルーグマン ]
この本はどんな人におすすめ?
・この世界はどうなっていくのか心配な人
・自分の仕事に意味はあるのかな?と思う人
・自分の生活のシステムがうまく回っていない気がしている人
本の目次・あらすじ
プロローグー「未完」のその先を求めて
1 我々は大きな分岐点の前に立っている(ポール・クルーグマン)
2 「雇用の完新世」が終わり「人新世」がはじまる(トーマス・フリードマン)
3 職業の半分がなくなり、「どうでもいい仕事」が急増する(デヴィッド・グレーバー)
4 成長を追い求める経済学が世界を破壊する(トーマス・セドラチェク)
5 テクノロジーは働く人の格差をますます広げていく(タイラー・コーエン)
6 ベーシックインカムと一日三時間労働が社会を救う(ルトガー・ブレグマン)
7 「データ資本主義」が激変させる未来(ビクター・マイヤー=ショーンベルガー)
エピローグー加速する世界の中で
感想
2020年読書:100冊目
おすすめ度:★★★★
ノーベル賞経済学者、文化人類学者、歴史家…。
著名な学者たちに訊いた「資本主義のこれから」。
前に読んでとても良かった本
・隷属なき道 AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働 [ ルトガー・ブレグマン ]
→2019.05.01「
4月に読んだ本」
の著者も登場。
この本を読んで色々知って、そのベースがあったので理解しやすかった。
そこらへんの端切れノートに黒ペンでメモ。
青ペンで感想や意見を書き入れ。
「BS職(Bullshit jobs)」
…その仕事をしている本人が「なくてもいい」「ない方がいい」と思っている仕事
これ、まさに自分のやっている仕事のほとんど全部じゃない…?
私たちの本能は、誰かと競いあうこと。そしてそれを楽しむこと。
今、この世界でプレイされているのは、資本主義というゲーム。
ゲームを終えた後、「楽しかったね、もう一度やろう」と思えるルールになっているか。
私たちは、ゲームを始める時点で差がついており、その差はプレイ中にどんどん広がる。
フェアじゃないゲーム。
勝者が言う。
「プレイを開始する時の設定が悪かったね」
「お前が努力しなかったからだよ」
はたしてそのゲームは、勝っている人にとっても、本当に楽しいゲームなんだろうか。
そのゲームのゴールは、お金をたくさん稼ぐこと?
たくさんのモノの価値をはかるために、「お金」が指標になった。
でも、インターネットが発達し、アマゾンは自分好みの商品を次々に勧めてくれる。
「お金」以外に「データ」が指標になっている。
データ納税という制度が必要なのでは?という発想が面白い。
それぞれのインタビューが短くて、でも読み応えがある。
単体だと足早なので、凝縮はされているんだけど物足りない。
それぞれの話をもっと聞きたくなった。
各著書を読んでみたい。
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