本のタイトル・作者
村上T 僕の愛したTシャツたち [ 村上春樹 ]
本の目次・あらすじ
まえがき つい集まってしまうものたち
夏はサーフィン
ハンバーガーとケチャップ
ウィスキー
気を落ち着けて、ムラカミを読もう
レコード屋は楽しい
動物はかわいいけどむずかしい
意味不明だけど
スプリングスティーンとブライアン
フォルクスワーゲンは偉いかも
冷えたビールのことをつい考えてしまう
本はいかが?
街のサンドイッチマン
トカゲと亀
大学のTシャツ
空を飛ぶこと
スーパー・ヒーロー
熊関係
ビール関係
つい集まってしまったTシャツの話と、まだまだ掲載しきれなかったTシャツたち。
引用
なにも秋だけが読書のシーズンではない。まあ、本を読む人は雪が降ろうが蝉が鳴こうが、たとえ警察から「読むな」と言われても本を読むし(『華氏451度』参照)、読まない人は何があったところで読まないんだから、季節なんてとくにどうでもいいようなものなんだけど…。
感想
2020年読書:184冊目
おすすめ度:★★★
レコードを集めていることは知っていたけれど、Tシャツも集めていたのか、村上さん。
『ポパイ』に連載していたエッセイを加筆修正したもの。
集めたわけではなく、自然に集まってしまったらしい。ちびた鉛筆と同じく。
冒頭にあらわれる「トニー滝谷」のTシャツ。あの小説はこの1ドルで買ったTシャツから想起して書いたんだそう。
へえ!そうだったんだ。
後に分かったことで、これはハワイ州下院議員の民主党候補の選挙キャンペーン用に作られていたものだそうだ。
着るTシャツ、着てないTシャツ(段ボールに入れて積んであるらしい)がわんさか出てきて、「この人いったい何枚Tシャツ持ってるんだろう…」と思った。
私は裏表紙にあるスペインの出版社が販促のために作った「KEEP CALM AND READ MURAKAMI」と、ニュージーランドのブックフェスの「FIND THE RIGHT WORDS」、舞台「海辺のカフカ」のパリ公演のTシャツが好き。
私はオンオフどちらでも着られるよう、持っているのは無地のTシャツばかりなのだけど、こうやって見ていると遊び心があってプリントTシャツって良いものですね。
自分でプリントするなら(『聖☆おにいさん』のブッダみたいに)どんな柄がいいかな。
コロナでステイホームの時に「KEEP CALM AND READ BOOKS」ってのが欲しかったな、とか考える。
私は文字を読んでしまうので、人のプリントTシャツも苦手なんですが、あるとき「MATA HARI」(インドネシア語で「太陽」)と書かれているTシャツを着た人を駅で見て、こんな田舎で日本人がインドネシア語の書かれたTシャツを、おそらく意味はなく着ている、ということに感動しました。
面白いね、Tシャツ。
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