本のタイトル・作者
大人の片づけ できることだけやればいい [ 一田憲子 ]
本の目次・あらすじ
1章 なぜ片づけるのかを考える
2章 一田家の片づけ術
・台所編
・リビング編
・クローゼット編
・書斎編
3章 時間の整理術
4章 人生後半のものの持ち方
[Column]
整理収納アドバイザー・Emiさんに教えてもらいました
「今さらですが、片づけってなんですか? 」
「クローゼット見直し大作戦」
引用
自分を大きくもなく、小さくもなく、ありのままに把握することは、思っている以上に難しいもの。私は、若い頃からなかなか自分に自信が持てなくて、何をするときもすぐ「私なんて……」と言いたくなっていました。でも、それは実はプライドの裏返し。失敗したくないから、その言い訳として「自信なさげにふるまっておく」というかくれみのであることがだんだんわかってきました。自信を持つということは、覚悟を決めるということ。そう知ってから、「私なんて」という口癖が少し減ったように思います。
感想
2022年016冊目
★★★
ほっこり古民家的な雰囲気の良い感じの写真で、パラパラ捲ってふーんと読める本。
整理収納というより、著者(編集者・ライター)のエッセイ的な要素が強い。
OURHOMEのEmiさんがゲスト登場していて嬉しかった。
「毎日寝る前に、自分に1日の出来事を説明してあげる」
これ、有用だと思うのですが、私は自己嫌悪の渦にはまって抜け出せなくなってしまうので、出来ないんです…。まだ朝にやるほうが前向きになれるからマシかな…。
他の本で読んだのだけど、ぐるぐる同じところを思考がまわっているとき(特にマイナスの思考のとき)に、紙に書き出して破り捨てたり、パン!と手を打って「おしまい!」と言うのがいいらしい。
ついつい無意識下で「あんなこと言わなきゃよかった」「言いすぎた」「もっと違う方法をとればよかった」云々をひたすら考えてしまうので、やめたい。
私は、仕事帰りにズドーン!となったら、帰りにひたすら元気になる歌を集めたプレイリストを聴くようにしています。
ちなみに、落ち込んでいる自分のための「ティラミス」と名付けたプレイリスト。「Tirami su」はイタリア語で「私を引っ張りあげて」=「私を元気づけて」。
「これを使う人にはどんな風景が見えるのか」
良いもの、高価なものを買う意味って、これにあると思う。
だから、代替品を買うのは、本物を手にしてからじゃないと、分からない。
一番欲しいものを買わないと、物欲は満たされない。
「日常のなかの小さな違和感」を見過ごさない
日々の暮らしを快適にしていくポイントって、不便や不合理を、見つけて潰していくこと。
自分に暮らしを適合させていくことだと思う。
(暮らしに自分を適合させること、ではなく。)
家が片付かないのは、それがまだ適合していないから。
何かが出来ていないのは、自分が悪いんじゃない。仕組みを変えたほうが良い。
ということが、整理収納の本を山ほど読んでわかったこと。
自分を否定することからではなく、肯定することから始める。
こんな自分でも出来る、というシステムが大事だ。
何が得意か、好きか。何が苦手か、嫌いか。
過去の自分を責めるのを、未来の自分に期待するのをやめる。
今、ここにいる、私を尊重する。
収納とか片づけって意外と奥が深くて、自分と向き合うことになる。
いっとき問題を解決しても、環境はどんどん変化していって、そのたびに新たな問題が発生する。
繰り返し繰り返し、問いかける。
今の私に、必要なことは何?今の私にあった仕組みは?
これって、あらゆることに言えると思う。
そして、それが出来ると、かなり生きるのが楽になる。気がする。
著者が機能性を重視して箱収納をやめた…という段、耳が痛い。
私もスチールラックに可愛い缶や箱を積み上げて収納しているんだけど、取り出しにくい。
でも可愛い。今は機能性より可愛さを取っている。
本当は引き出し式の収納にした方がいいのは分かってる…。
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