本のタイトル・作者
赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。 [ 青柳碧人 ]
本の目次・あらすじ
第一章 目撃者は木偶の坊
第二章 女たちの毒リンゴ
第三章 ハーメルンの最終審判
幕間 ティモシーまちかど人形劇
第四章 なかよし子豚の三つの密室
引用
まったくどこの世界でも、お母さんなんて思いつきばかりで、具体案など何もないのです。
感想
2023年067冊目
★★★
おとぎ話×殺人ミステリーを書いてらっしゃる方。
私はこのシリーズ、これから読んだけど、前作『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』があった。
知らなくても読めました。
ファンタジー要素を取り込むと、ミステリーで描ける範囲がぐっと広がる。
最近のゾンビが出てきたりするのもしかり。
でもファンタジーだと、「どこまでがセーフか」という荒唐無稽にならない、現実味のあるラインという線引が難しい。
そこを「昔話」や「おとぎ話」として、みんなが知っている共通知をベースに、ミステリの可動域を
広げている。
伏線もそれがそう生きてくるのね、となって面白い。
今回は、赤ずきんがピノキオの人形を拾ったところから物語が始まる。
ばらばらになったピノキオをもとに戻すため、サーカスの旅の一座、白雪姫、ハーメルンの笛吹、そして三匹の子豚へとたどり着く。
私は、白雪姫の義母となったヒルデヒルデが好きだなあ。
白雪姫、あの後どうなったんだろう…。
前作で赤ずきんは探偵デビューしたのかな。
読んでみたい。
これまでの関連レビュー
・
むかしむかしあるところに、死体がありました。 [ 青柳碧人 ]
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むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。 [ 青柳碧人 ]
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