^-^◆ 頑固一徹の瀕死の友 対 友情の使者 [9・完]
猫をポチッとクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村 ランキング参加中 ^-^◆ 頑固一徹の瀕死の友 対 友情の使者 [9・完]【 明るみに出た真実 <下> 】「そういう事……だ……。 彼女達はな、それぞれ結婚して郷里から遠く離れて しまったが、その後もずっと付き合いが続いていたんだ。 ……その佐藤さんが、高校の同窓会で俺に言うには……、 女将が体を壊して……かなり悪いようだ。 本人が自暴自棄になって……このままでは命も危ない……と、 心配している。 自分が会って色々と励ましたいけど…… 家が遠いもんだから……ままならない。 ……電話での激励にも限界がある……。 今日、阿部さんに会って、お店の近くに会社があるって 分かったから、時々行って励ましてやって欲しい……。 そして、病状を連絡してほしい……ってな訳だ……。 その時、佐藤さんに泣いて頼まれてなぁ……」 「泣いて……ですか……。凄い話ですね……」「うん……俺もそのふたりの友情の厚さに、 じーーんときたって訳だ……」女将が割り込んでくる。「……佐藤さんからの電話の時はね……、 そんな話信じられるもんかって言って、一旦切ったのよ。 近々来られるから確かめれば分かる事だって言って……」「こいつ、本気で信じていませんでしたもんね……。 佐藤さんの話……。 私もびっくりでした……が……(^。^)」大将が忙しく手を動かして焼き鳥を焼きながら笑って言う……。 「だってそんな事、信じられる訳がないでしょう![`~´]」女将が、ご主人を睨みつけて…………制した。「そしたらさぁ、次の日によ、朝っぱらから電話が掛ってきて ね。佐藤さんからよ……!! 阿部さんからバラさない様にくれぐれも頼まれているから、 絶対に言わないで欲しいって言うのよ……。 冗談じゃない!!だったら、何で教えたのよって言って 切っちゃった。ガチャーン!! ははははっ……(^。^)」「そしたらですね……、2、3日後に、佐藤さんが、わざわざ 見えたんですよ……。ホント……遙々とね……」焼けたバラや砂ヅリを、お皿に配ってくれながら大将が言う。 「えっ?店に……わざわざ……?」「来たのよ、来たのよ……民ちゃん。わざわざね……。 ……そして、最新の高校同窓会の時の写真をみせてね、 この写真の中に、 『 サラリーマン金太郎さん 』居るでしょうって……」「あいつ、写真まで持って来た…………! バカが!!」「そしたらよ…………、あなた写ってるじゃない……。 もうーー、びっくり……。 (゜_゜>) 昔の写真、引っ張り出して来て比べたけど……、 あなた……全然別人ね…………ホントにもう……」女将は、怒っていると言うより、半分面白がっているフシが感じられて……気持ちも落ち着いた。 「先輩……、初めてお店に来られた時に、 どうして名乗られなかったんですか……?」「そうよ、そうよ、あなたもそう思うでしょう……ねぇぇ。 お客さん……若いのに道理が分かってるわねぇ……(^.^)」「……そりゃー当然の事、そのつもりだったさ。 当たり前だろう……。隠す必要なんてないからな……」 ………… ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ………… 一年半前のあの日を……しみじみと思い出す。(一_一) 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「.................................................................................」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 」」 (これから先は、 ^-^◆ 頑固一徹の瀕死の友 対 友情の使者[1] に、続いていきます…………(^。^)) 『 頑固一徹の瀕死の友 対 友情の使者 』……長い間のご愛読、有難うございました。 <完>猫をポチッとクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村 ランキング参加中 ===============================================